【報告文】
今年も千町原の草刈りの日を楽しみに,準備をしました.予想以上に申込みがあり,参加者は98名となりました.集合場所の山麓庵前は,早朝にもかかわらずにぎやかな光景となりました.受付をすませ,草刈り仲間と久々の再会を喜ぶ顔や,今からの作業を楽しみにしているエネルギーにあふれた顔をたくさん見ることができました.今回の目的は,「来春の火入れに向けて防火帯を作ること」と「ヨシ原の樹木を伐採し,景観を保全すること」です.作業内容の手順を聞き,現地へ移動し,3班にわかれ作業開始です.朝は気温が低く寒さを感じましたが,作業が進むにつれ体が温まったようです.休憩をはさみながら,どんどん,ぐんぐんと作業が進み,午前中にはほとんど防火帯をつくる作業が終わりました.そして,みなさんが楽しみにしていたお昼ごはんです.今回も民宿組合のお母さん方にあったかいお汁と炊き込みごはんを作っていただきました.もちろん千町原で刈り取られた草の堆肥を使って栽培された,はらっぱ米とはらっぱー大根も使われています.あたたかな日差しのもと,おいしいものを仲間たちと食べるということは,何よりのごちそうでした.お昼休憩に,キッズプログラムから,子どもたちの発表がありました.この千町原の草刈りから生まれた「はらっぱーと草原のなかまたち」という絵本をもとに,子どもたちが登場人物となり,大人たちへお話をきかせてくれました.絵本の読み手の女の子,カヤネズミになった男の子,草刈り機を使うおじちゃんになった男の子,マツムシソウになった女の子・・とそれぞれとってもほほえましく,楽しんでいる様子でした.見ている大人たちからも嬉しそうな表情が見えました.お昼からも作業に入り,時間まではしっかり作業をしました.樹木が伐採されたため,道沿いから見た景色がすっきりとし,「いい草原になるねー」という声があがりました.多くの方の力に支えられ,秋の千町原の草刈りも今回で5回目となりました.今年は全国草原サミット・シンポジウムが芸北で開催され,草原の価値の見直しや幅広い活用の期待が高まっています.サミット・シンポジウムで北広島宣言が採択され,その内容も草刈りの作業後に紹介されました.この宣言のなかにあるように,それぞれの立場でできることを考え,実践し,続けていくことが大切なんだなぁと強く感じました.無事草刈り作業を終え,恒例の記念撮影を行いました.とても清々しい表情をされていたのが,印象的でした.作業の後は,八幡の前さんが準備してくださった「ラム肉の焼き肉」で仕上げをしました.想像以上においしいお肉でした.ケガや事故もなく,2009年も草刈りを終えることができました.当日参加した下さった方,また普段からこの活動を支えて下さっている方みなさんに感謝します.(こうのやよい)
※当日撮影をし,写真を提供いただいた荒木則行さん,越岡真喜子さん,ありがとうございました.また益田市の大坪剛三さんには「資金の一部に」ということで志をいただきました.みなさんにご紹介するとともに厚くお礼申し上げます.ありがとうございました. |