西中国山地自然史研究会 観察会 苅尾の昆虫観察会 |
【案内文】 夜の暗闇の中で行う灯火採集です.夜行性の昆虫がたくさん集まってきますが,見所は美しい蛾の姿です,蛾の生態に詳しい清水先生のお話を聞くと,蛾の名前の由来や,暮らしがよくわかります.寒さ対策を万全にお越しください. |
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開催日時:6月19日(土) 18:00 集合場所:高原の自然館 準備:基本セット,虫かご,網など 講師:清水健一 定員数:30人 主催:西中国山地自然史研究会 協力:高原の自然館 |
【報告文】 梅雨の季節で雨を心配しましたが「大丈夫です」とご連絡頂きましたので集合場所の高原の自然館に急ぎました.国道186号線から県道307号線に入ったあたりから霧が流れ始め,二川キャンプ場から霧ヶ谷湿原にかけて前が見えない程霧が濃くなり,雨の心配をしながら恐る恐る走り自然館に着きました.自然館に近づくにつれて車窓から良い匂いがして何の花の匂いか気になりましたので,日野さん(森林インストラクター)にお聞きしたところ,即座にハルガヤに含まれるクマリン(桜餅の桜の葉の香り)と教えてくださり,自然館横の草地が刈り取られ,余計に強く匂うのだと教えて頂きました.私には初めての経験で感動しました.観察会ではいろんな方とお目に掛かれて,色々なことを教えて頂けるのも楽しいことです. 観察会は昨年同様苅尾山の雪霊水前の駐車場にライトトラップを設置しました.いつも蛾を観ている私には,種類数,個体数ともに少なく不満の残るものでした.参加した方からも昨年より虫が少ないと言う声がしていました.色々な花では開花が遅れていると実感していましたが,採集した蛾を昨年の蛾と比べて観なければ,はっきりしませんが蛾も遅れていると感じました. 特に昨年たくさん来たミヤマクワガタは一匹も見られず,今年もと張り切っていた子供達には残念な結果になってしまいました.昨年と1日しか違わないのに自然は暦どうりにはいかないもので,特定の虫の発生を予測するのは難しいものです.比較的小さいガマガエルが灯にきた虫を食べに出てきたところを子供達に捕まり,遊び相手になっていました. 皆さんが帰られた後,一回り大きなガマガエルがでてきました.私がどんなに動こうともまったく警戒することなく,懸命に虫を食べていました.動作が緩慢でその動作を見ていると楽しくなります.しかし彼・彼女?のとって食べられるとき食べておかなければと虫を追っている姿を見ると自然のなかで生きるのは大変なことなのだと感じられました.オオミズアオを食べようとしましたが余りの大きさにすぐあきらめてしまい,おい,おい挑戦しろよと言ってしまいました.結構楽しく彼・彼女?とすごしました. やはり例年どうり大型のオオミズアオ,ハネナガブドウスズメ等が子供達に人気がありましたが,大型の蛾は2種類のみで物足らなかったと思いましたが,「楽しかった」「おもしろかった」と言って頂いたので,ひとまず安心しました.(清水健一) 注:臥竜山特別保護地区での無断採取は禁止されています. ※写真提供:新保勇介さん ※カクモンヒトリをハクモンヒトリと表記していました.正しくはカクモンヒトリです.訂正してお詫びします.(2010.8.4) 【みなさんの印象に残った物】 |
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