西中国山地自然史研究会 観察会
キノコ観察会

【案内文】
秋といえば,キノコ!キノコの名前や生態を専門家の先生と一緒に学びましょう.名前の由来のおもしろさや,どんなくらしをしているのがを知ればキノコの楽しさが倍増します.今回は聖湖キャンプ場にて開催します.歩きやすい服装でご参加ください.
開催日時:10月3日(日) 9:30
集合場所:聖湖キャンプ場駐車場(国道191線 からキャンプ場入り口より入り右側の最初の駐車場)
準備:基本セット,キノコを入れるかご(ビニールの袋よりも,通気性の良いかごが良い)
講師:川上嘉章
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
雨が降る中,年に一度のお楽しみ「キノコ観察会」が始まりました.講師は昨年に続き川上先生です.今回の開催場所は聖湖キャンプ場です.キノコの採り方,カエンタケという危険なキノコには触れないことなど,先生のお話を聞いたあと,キノコ採取の開始です.参加者は19名でキャンプ場内を探し回りました.
「キノコってそんなにすぐ見つかるのかな?」と疑問を持っていましたが,そんな心配は無用で,少し歩くとしげみの下にキノコを発見!これは大きいぞ〜と嬉しくなりました.カゴを片手に,道路の側,木の下,笹の側,芝生の上と次々に見つかります.雨が降っていても気になりませんでした.子供の参加者も,こぞって探しています.おもしろいキノコや変わったキノコを見つけると,皆で集まり匂いをかいだり,手に取ったりしました.
1時間ほど歩き,キノコを探すという醍醐味をたっぷり満喫しました.さあ,持ち帰ったキノコを並べ,川上先生による鑑定タイムです!キノコを一つづつ手にとり,さっと名前をつけます.食べられるキノコは黒字,食毒不明は青字,食べられない毒を持ったキノコは赤字で名前が入ります.参加者も自分が採ったキノコにどんな名前がつくのか興味津々で見守ります.カボチャの形をしたカボチャタケ,食べられると聞いて意外なホコリタケ,根本が膨らんでいるフウセンタケの仲間,ホンシメジとよく似ているクサウラベニタケという毒キノコなどキノコの名前や特性を大変興味深く聞きました.中でも乳液が辛いといわれ試してみたケシロハツモドキ.これは本当に辛く,舌がびりびりとしました.こうやって試すことができるのも,専門家による観察会だからこそです.全部の鑑定を終えると,食用13種・食毒不明21種・毒8種と合計42種のキノコを観察したことがわかりました.
最後に白川学芸員から北広島町の生物多様性に関するお話がありました.キノコをはじめ,いつまでも豊かな生態系の恵みを受け取れるような環境を残したいものです.[こうのやよい]

【みなさんの印象に残った物】
「タマゴタケを取った時楽しかった」「カボチャタケ」「思ったより種類が多かったこと」「森の多様性,辛いキノコの試食」「タケリタケ」「ホコリタケが食べられること.辛いキノコ」「意外と見ためと違う物が食べられたりするとこが楽しかった 」「こんなにたくさん生えてると思わなくてびっくりしました.」「これほど沢山のキノコがとれると思いませんでした.」「たのしかったです」「色々たくさんのきのこがあってびっくりしました」「やはり,キノコを見つけてときの楽しさ」

【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「多くのキノコがあって驚きました」「とても楽しかったです.」「先生の説明もわかりやすく楽しかったです.」「とても親切な説明でした」「雨が少し残念でしたが,とても楽しかったです.きのこの,食べるもの毒のもののみわけが少し分かった様に思います.」「キノコは少ないと思ったけれどたくさん」「食用をたくさん取りたい」「あいにくの雨でしたがとても楽しかったです.」「雨の中子どもも一生懸命集めて楽しそうでした」「自然の中でリフレッシュでき,しかも勉強までできました.」


雨が降る中,観察会開始.
川上先生の作業道具.菌糸体(根っこ)まで掘るために小さなスコップ.

「卵が落ちているよ?」
「中身があるよー?こりゃなんだ?」

「匂いはあるかな?」くんくん・・
「はい!“ミヤマタマゴタケ”」

小さなカナヘビも発見!
わぁ,見た目の通りの名前!“カボチャタケ”

キノコの種類を熱心にメモ.
ぬらぬらしている“ムラサキフウセンタケ”

たくさんあるなぁ,どれどれ・・
近くで見ると・・表面がツブツブしている“ホコリタケ”

川上先生がひとつづつ名前をつけつつ,生態を紹介.
図鑑と照らし合わせてキノコを調べる.

全部で42種類!