西中国山地自然史研究会 観察会
巣箱・かんじき作り

【案内文】
ヤマガラ・シジュウカラのおうちになる巣箱を制作します.材料はほぼ切ってあるので釘を打ち組み立てます.かんじきは丸い輪のベースにひもを巻き付けていきます,きたひろしまの達人の認定を受けた坂井さんが丁寧に教えてくれます.手作りの巣箱やかんじき,きっとすてきなものができますよ.
開催日時:12月5日(日) 10:00
集合場所:八幡高原センター
準備:基本セット,軍手
講師:暮町昌保・坂井健作
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
霜で真っ白な朝でしたが,日差しはだんだんに暖かくなり,子どもを含め9人の参加があり,にぎやかな作業が始まりました.暮町先生による巣箱作りでは,まずヤマガラやシジュウカラの生態についての説明がありました.巣箱の穴が大きいとスズメなど他の鳥が入ってしまう事もあるそうです.図鑑からの索引で鳥の声も聞く事ができ,子どもたちは大変喜んでいました.2種類から好きな型を選び,巣箱作り開始です.お父さんやお母さんに手伝ってもらいながら,板に図面通りのサイズに印をして,ノコギリで切り始めます.ノコギリは引くときに力を入れるとよいと先生に指導してもらいながら,イ,ロ,ハと印を付けたパーツを切り進んでいきます.ノコの幅分サイズが狂うので,切っては計り切っては計りと進む方が良いそうです.そして,上下縦の板目になるよう,外側にきれいな面がくる様に組んで釘うちです.杉は割れやすいのでドリルで小さい穴を空けてから釘を打ちました.先生に手際良く穴を空けていただき,次はここ,次はここと,どんどん形ができて行きました.大体はお父さん任せで時々,のこぎり,釘うちの子もいましたが,見本の巣箱を参考にそれぞれ各自の巣箱ができあがりました.巣箱は11月から掛けるとよく,冬の間はねぐらに利用する事もあるので,帰宅したらなるべく早く掛けましょうという事でした.
かんじき作りは「きたひろしまの達人」に認定された坂井先生に指導していただきました.まずロープを片足分8メートルとして2本用意し,すでに輪にしてある木の中から自分に合う物を選びます.輪は,裏表を間違えない様に継ぎ目が外側にくるよう左右を決めてからロープを前中央から巻き付けていきます.「一昨年も作ったけど」といいながら,「やっぱり,忘れている?」と真剣でした.「ここが難しい」と言いながら,「男結び」です.きつく引かないと履いて楽なかんじきにならないし,きついと慣れない作業でロープが通りにくいし,苦戦しながら完成です.前回作っているのでやはり早くできたようです.今回はかかとにも紐を付けて,実際に靴を履いて,かんじきの履き方の練習です.かかと紐を付けつた事でずいぶん履き心地の良い物ができたようです.雪降りの観察会が楽しみだと満足されたようです.最後に各自作品を持って記念撮影です.暮町先生が2種類の椎の実を持ってこられて少し焙ってからみんなで美味しくいただきました.[やなぎざきのぶこ]

【みなさんの印象に残った物】
「子ども達が参加されてとても良かったです」「鳥の事が少しわかったのでよかった」「どんぐりおいしかったし,安い参加費でありがとうございました」「一枚の板を長さを計り,切って組み合わせて巣箱が出来上がっていくのが,楽しかったです」「すばこを作って楽しかったことです」「巣箱を作ったことです」

【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「2年前にかんじきを作ったのですが,今年は一工夫,先生がして下さり,とてもはきやすいものが出来ました」「子どもと参加できて本当によかったです」「技のある方に教わり,楽しくできた」「初めて参加しましたが,出来た巣箱に鳥が入ってくれる楽しみがありました.」「また巣箱を作りたいです(2)」


かんじき作りはマンツーマン講習.
はき方なども聞きながら,作っていく.

完成.実際に履いてみたところ.
巣箱づくりは,寸法を測るところからはじまる.

それぞれ,材料に線を引いていく.
線が引けたらパーツを切り分ける.

家族みんなで注目.「父さんがんばって!」
こちらも何やら制作中.

鳥の大きさに合わせて,出入り口の穴を開ける.
切り終わったら釘を使って組み立てていく.

父さんに手伝ってもらいながら,慣れないカナヅチにも挑戦.
2つめの巣箱にとりかかる.

形の違う巣箱が完成.