西中国山地自然史研究会 観察会
オオヤマレンゲ・ハコネサンショウウオ観察会

【案内文】
夏本番を目の前に,今回はオオヤマレンゲをはじめとする植物と,日本産サンショウウオ目では唯一肺を持たないハコネサンショウウオの幼生を観察します.清楚な花と珍しい動物.どちらも西中国山地の宝です.
開催日時:6月16日(日) 10:00
集合場所:高原の自然館
準備:弁当,水筒,雨具,長靴,筆記用具等
講師:暮町 昌保,斉藤 隆登,内藤 順一
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北町民文化ホール

【報告文】
6月16日の観察会は,晴天に恵まれました.ハコネサンショウウオの幼生は,思ったよりも個体群密度が高く,以外と容易に観察することができました.また,ショウキランという珍しいラン科の腐生植物も観察できました.一方,オオヤマレンゲは時期が遅かったためか,きれいな個体こそ見られなかったものの,花の数はけっこうあり,芳しい香りも楽しむことができました.ツクバネソウやオオナルコユリの群生なども見られ,楽しい観察会となりました.[し]

サンショウウオ観察ポイントに集結.
内藤先生のサンショウウオ観察グッズ.魔法瓶は高温に弱いサンショウウオを移動させるため.

初夏の沢は気持ちよい木漏れ日.
採れたかな?

貝類の卵塊.
みんなで真剣に探しているところ.

捕れた幼生について,内藤先生から解説.
珍しい腐生ラン,ショウキランが見つかった.

みんなが採取した幼生を前に,内藤先生からの解説.
このくらい大きいのは3年目の幼生.流れの速い沢で生活するため,指には岩にしがみつくための爪がある.黒いマニキュアのよう.カワイイ.

頭はなんだか四角い形をしている.
こちらは内藤先生が持ってきてくださった成体.ハコネサンショウウオは肺を持たず,皮膚で呼吸するため,変態しても川から離れずに生活している.

産卵期のオスには,産卵の際に雌をしっかり抱きとめるための爪がある.この爪は幼生の時から残っているのではなく,変態するといったん無くなり,産卵期に生えてくる.
野外で成体を見つけることはほとんど無いが,なかなか愛嬌のある姿.

山頂から見たオオヤマレンゲの木.写真が悪いが,中央付近にはつぼみも見える.
きれいに咲いた花を間近で見ることができました.


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