西中国山地自然史研究会 観察会
湿原の植物と昆虫の観察会

【案内文】
いよいよ夏本番.湿原ではハンカイソウのみごとな群落をはじめ,色とりどりの花が咲き乱れ,蜜を求めてさまざまな虫がやってきます.さらに,その虫をねらうトンボなどの肉食昆虫と,夏の湿原は賑やかです.今回の観察会では,そんな夏の八幡湿原を散策し,植物と昆虫を観察します.
開催日時:7月14日(日) 10:00
集合場所:高原の自然館
準備:弁当(かりお茶屋もご利用いただけます),水筒,雨具,筆記用具等.
講師:岩見 潤治,暮町 昌保,和田 秀次
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北町民文化ホール

【報告文】
まだ、台風7号の影響はなく降水確率30%、風も吹かずどちらかというと晴れという観察会日和。定員30人にもかかわらず、当日申し込みも加わって総勢59名。尾崎谷湿原へ。入り口でマムシ注意の確認をして堰堤まで散策。今回は昆虫の先生の同行、ナナフシの仲間、オトシブミの仲間、マルハナバチ、カバキコマチグモ、ノシメトンボ、ヒメシジミetc.モウセンゴケの花が満開、溜池のまわりぐるり散策。コウホネ・カキラン・ミズチドリ・クサレダマ・エゾミソハギ・コバナノワレモコウ・コバギボウシ・ジュンサイ・カンガレイ・ハンカイソウ・アギナシ・チダケサシetc.予想道理、細長く伸びた人の列、途切れて離れてグループは分断される、大いに予測できたこと。いつも観察会を開いても、これほどのモウセンゴケの花に出会ったことはないし、ミズチドリもたくさん、コオニユリの蕾、サワギキョウも多く咲くのが楽しみ、トリカブトも多々。7月の湿原を堪能した観察会でした。引き続き日々、湿原の花各種楽しめることでしょう。[の]

心配された台風の影響なしに,大くの方の参加
今回は昆虫の先生もいる.まず,マムシには注意するようにと.

ビッチュウフウロ
エダナナフシ

クリ,長いのは雄花,イガのように見えるのは実になりつつある雌花
ナナフシ・オトシブミの説明を聞く

トラマルハナバチ,メスは刺す.オスは刺さない
モノサシトンボの背中には定規のように白いメモリがある

オトコヨウゾメの実は少し平たい
マアザミにたくさんのアブラムシが付いていた

クモの巣,縦糸はバタバタしない,横糸はベタベタする.
オトギリソウ

林道横ササの侵入,オカトラノオ・クサレダマ・ハンカイソウがみえる.
カキラン

ハンカイソウ・クサレダマ・チダケサシ・ノハナショウブなど,湿原はまさに花盛り
ミゾカクシ

新川ため池堰堤より周回へ
ため池の干上がった所にミゾカクシがビッシリ

座り込んで観察
オカトラノオのつぼみ

奥尾崎の木道に立つ.風が気持ちいい!
ハンカイソウで吸蜜中

ササにまぎれてトンボソウが咲いていた
オカトラノオ

周回中
ごくろうさまでした.


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