西中国山地自然史研究会 湿原再生プロジェクト 夏の植生調査 |
【案内文】 春に作った「棚田」は,はたして機能しているのでしょうか?今回の調査は,棚田設置箇所で重点的に植生を調べます.昨年・一昨年と続けた調査がここに活きてきます. |
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開催日時:6月27日(日) 10:00 集合場所:高原の自然館 準備:作業のできる服装,長靴,弁当,雨具,ルーペ,図鑑,メモ 等 講師: 定員数:30名人 主催:西中国山地自然史研究会 協力:高原の自然館,芸北町民文化ホール,広島県 |
【報告文】 夜明け前の大雨で,どうなることかと心配されましたが,調査をはじめるころには雨も上がりました.今回の目的は,4月に設置した「棚田」の影響を確認するための経年的なデータを取ることです.棚田周辺では14カ所で植生調査を行っています.そのうち10カ所は2003年秋,4カ所は2002年秋と2003年夏・秋のデータがあります.佐藤克則さん(1班),佐久間智子さん(2班),そしてしらかわ(3班)を班長として,3つの班に分かれて調査を行いました(実は,佐藤さん・佐久間さんは調査のプロなので,しらかわはちょっと緊張しました). まずは,1班と2班でベルト区の調査をしてもらいながら,3班は散在する調査地点を探していきました.昨年調査したはずのしらかわはなかなか杭を見つけることができず,ほとんどの杭を斎さん,野村さん,宮脇さんの3人に見つけて頂きました.全ての杭が見つかったところで,3班も調査をはじめました.途中,雨がぱらつきましたが,本降りにはならず,無事14プロットの調査を終えることができました. 調査後,アスファルトの道路に座って,これからの展開など,自由に意見交換をしました.その時に出された意見は,次のとおりでした. 1.調査プロットを見つけるのが困難なので,目立つ杭を設置したい. 2.ノイバラ等,侵入している樹木を取り除きたい. 3.木道を整備する,看板を設置するなどして,人が入らないような工夫をする必要がある.特に,「なぜ湿地が重要なのか」「一歩の踏み込みが与えるダメージ」といったことが伝わるようなものがほしい.また,パンフレットを作ったり,「マムシ注意」などの看板も有効なのではないか. 4.主体的に復元に関わってきたという意識が持てるようなものが欲しい. 5.湿原の保全活動に関わる資金源を,来訪者が支払うような仕組みはできないだろうか. 気が付けば14:00をまわっていて,おなかも空いていたのですが,話は尽きませんでした.遅い昼食を取ってから,自然館で未同定種の同定や資料の整理をしました.[し] 今回の報告では,野村吉春さん,斎陽さんに写真を提供していただきました.ありがとうございました. |
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