西中国山地自然史研究会 観察会
昆虫の観察会(昆虫相調査)

【案内文】
夏の自由研究お手伝い企画第一弾!
甲虫類を期待して,今年は例年より一週間早く開催します.お子様と一緒にどうぞ.
開催日時:7月24日(土) 18:30
集合場所:高原の自然館
準備:雨具,ルーペ,図鑑,メモ,おやつ,虫除け 等
講師:岩見潤治・清水健一・水田國康
定員数:30名人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北町民文化ホール

【報告文】
夕立・雷と天候が心配されましたが,18:30には雨も上がり,「暑いですね」の職員に「広島は34℃,10℃違います!」の毎年恒例の清水先生と15名の参加者.今年は少し早めの観察会で甲虫を期待したのですが,カゲロウ・カナブン・カメムシがまず登場.網・虫かご持参の子どもには今年も残念な結果に….持参した青虫の写真を先生に観ていただいたり,春の毛虫のことを質問したり,だんだん蛾が増えてきて,逃げ出す子も出てきたり…と,いろいろありましたが観察会無事終了しました.清水先生には昨年採取の標本を持参していただきました.ありがとうございました.[や]

講師の清水先生からは次のようなコメントを頂きました.

「平成16年7月24日湿原復元の実験地(土嶽)前で行った.夜の昆虫観察といってもライトアップに集まる虫を眺めてみようといった軽い乗りの観察会である.月令が最も重要な条件になるが,月令7.7と月はやや大きくなっていたが,風,気温等の条件はまずまずで期待したが,コガネムシ類,カメムシ類,小型のトビケラ類,カゲロウ類,双翅類等多数飛来した.その多くの虫の中で,参加した方々の注目を集めた種類は姿,形の大きなオオツノトンボ,ヘビトンボ,ガムシ,クロカミキリ,オオミズアオ等があった.カブトムシ,クワガタムシはまったくだめで,子供達には残念な結果に終わったが,夜も多くの昆虫が活動していることは,十分おわかり頂けたと思っています.私が興味をもっている蛾類はまったく駄目でした.

採取或いは観察した蛾類(*印の付いたものは観察のみ)

*ゴマフボクトウ,*ヤマトカギバ,ムラサキエダシャク♀,*オオミズアオ,エゾシモフリスズメ♀,モモスズメ♀,ウンモンスズメ♀,ミスジビロウドスズメ♀,ホソバシャチホコ♀,オオネグロシャチホコ♀,*ヘリスジシャチホコ,ナカキシャチホコ♀,クワゴモドキシャチホコ♀,*セダカシャチホコ,*シロヒトリ,オオケンモン♀,ウスベリケンモン♂,ゴマケンモン♂,ネグロケンモン♂,キシタケンモン♂,*キタバコガ」


自然館から観察ポイントに行くまでの間に草笛を作る.
18:30はまだ明るくて,昆虫来るの?先生のお話を真剣!に聞く.

シーツや物干し台や漬け物の重しや…なかなか家庭的な道具を利用して.水銀灯・誘蛾灯・ブラックライトも設置.
まず,車に年期の入ったシーツを張り,物干し台の足で下を押さえて….

だんだん,道具が組み立てられていく.
ある年代にはわかる昔使用の誘蛾灯.

昆虫を採取して酢酸エチルを染み込ませた瓶に入れる.
だんだん暗くなり,期待が高まるが….

とにかくカゲロウがたくさん.
シロヒトリ,春に道路を横断しているクマケムシの成虫.

カメムシとカナブンもたくさん.
オオツノトンボ

夜も更けて,オオミズアオも登場.
捕獲された不本意なオオミズアオ.

捕獲痕の生々しいオオミズアオ,灯に引き寄せられて暴れ回るのは本人の意志ではない.
観察会風景を撮影中の参加者.

ブト攻撃,虫激突に耐えながら….
虫眼鏡で拡大して観るとなかなかきれい…不思議.


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