【報告文】
台風18号があちこちの道路をふさぐ中,ある人は迂回して,ある人は前日からと,参加者16人のみなさんとも,しっかり来て頂きました.ところが,折からの強い風でネットにかかったのはホオジロが一羽.それでも,ちょうど換羽中の個体を目の前に,鳥の生理について解説して頂きました.参加者からも「普段の双眼鏡を通した観察で得られる,羽毛の塊でふかふかしてそうといった感覚とは違い,血肉のある生物といった認識を得られる良い観察会だった」との感想を頂きました.足にリングを付けて放鳥した後は,歩きながらの観察です.今回見たり,声を聞いたりしたのは,アオジ,ウグイス,エナガ,カケス,コゲラ,ゴジュウカラ,ツバメ,ハシブトガラス,ヒヨドリ,ホオジロ,メジロ,モズ,カラsp.,キツツキsp.の14種でした.期待された渡り途中の鳥や,湿地生の鳥は観察できませんでした.別の見方をすると,今の土嶽は,こうした鳥にとって利用しにくい環境にあると言えます.今後,広島県の自然再生事業によって,どのように環境が変化していくのかが注目されます.[し]
※※※ 注意 ※※※
許可無く野鳥を捕獲することは,法により禁じられています.絶対に止めましょう.
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