西中国山地自然史研究会 観察会
植生調査

【案内文】
土嶽地区で調査を始めてから,5回目の調査になります.今回は,前回の夏の植生調査に続き,実験地設置場所を調査します.
開催日時:9月19日(日) 9:30
集合場所:高原の自然館
準備:作業のできる服装,長靴,弁当,雨具,ルーペ,図鑑,メモ,おやつ 等
講師:
定員数:30名人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北町民文化ホール

【報告文】
雨の植生調査ほど嫌なものはありません.気分が滅入るばかりか,データの質にまで影響するような気がします.今回も天候を気にしながら当日を迎えたのですが,なんとか無事に雨は待ってくれました.前回の教訓から,事前にプロットの位置を探して目印を付けていたのですが,それでも見つけられないプロットもありました.ただ,今回は5回目ということもあり,経験者が多かったことも手伝って,非常にスムースに調査が進んだように感じます.実験地を設置したことによる影響が直接出ているかどうかは今後の解析次第ですが,植生調査後に現地を踏査したところ,水が供給されるようになった場所ではヨモギ・ノイバラ・キンミズヒキ・ススキなどが衰退していました.ただし,ハルガヤだけは残っていて,我が物顔に繁茂していました.実際に湿原再生事業が始まった時には,ハルガヤの動態に注目する必要がありそうですね.[し]

今回の報告を作製するにあたり,野村さん,荒木さん,大竹さんの撮影した写真を使わせて頂きました.ありがとうございました.


はじめに,復元活動がはじまった経緯と行われてきた調査を説明.
過去の調査票を見ながら,目印の杭を見つけ,調査をしていく.

調査区内のすべての種をリストアップし,被度・郡度・高さを測っていく.地道な作業だ.
比較的良好な湿原植生が残っている場所もある.

調査地に入るとプロの顔.
調査を終えて,フリートーク.湿原再生に向けて,様々な意見が出た.特に刈り取りの重要性が再認識された.

実験地全体の様子を見ながら,再生について議論する.
春に設置したあぜ波.

あぜ波によって水を供給する機能は維持され,ヨモギ・キンミズヒキの衰退が確認された.
一旦解散後も議論は続く.

自然館に帰ってからは,恒例の同定大会.
シダの同定にはルーペが登場する.

今回,植生調査に参加したみなさんです.調査が終わって満足そうな顔が頼もしい!


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