西中国山地自然史研究会 観察会
深入山の植物

【案内文】
毎年,秋には雲月山の植物観察が恒例だったのですが,今年は深入山に登ります.深入山は,現在でも山焼きが続けられており,特殊な植生が残されています.山焼きが行われなくなって久しい雲月山との違いを探すのもおもしろいかもしれませんね.
開催日時:9月26日(日) 9:30
集合場所:深入山山の家(かも八前駐車場)
準備:山を歩ける服装,弁当,雨具,双眼鏡,ルーペ,図鑑,メモ,おやつ 等
講師:和田秀次
定員数:30名人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北町民文化ホール

【報告文】
目が覚めた時,八幡は土砂降りでどうなることかと思いましたが,9時を過ぎるころにはなんとか止んで,ホッと安心しました.はじめに,山焼きの話,草地の話などを聞いた後は,深入山の登山口からは,とにかくまっすぐまっすぐまっすぐ・・・ずーっとまっすぐ頂上まで登りました.恒例の秋の七草チェックでは,オミナエシ,キキョウ,ハギ,ススキの4種が見られました.その他,たくさんの秋の草花が迎えてくれました.はじめての集合場所,始めてのコースにも関わらず,ゆったりと,スムースに進んだように思います.これも講師の力でしょうか?来年からは雲月山の山焼きが再開されます.こちらとの対比もきっと楽しいでしょうね.[し]

※※※ 注意 ※※※
秋の草原に咲く草花は,根が越冬しない1年草・2年草が多くあります.花を摘み取ると,種を残せないために消失してしまいます.次に訪れる時のために,花を持ち帰らないようにしましょう.ささいな行為で野生生物を絶滅させるほど愚かなことはありません.


駐車場ではPowerbookG4を使って山焼きのお話.
ふもとのウメバチソウ保護区で,花の作りを観察.

これから開くつぼみ.カワイイ.
幅広い知識を軽妙に話す和田先生.

急な斜面をゆっくりゆっくり登る.
センブリは食べて覚える.

かつて牛が放されていたころの名残.
オケラ.でも今日は,山之上のオケラ・・・.

ここまで登ると樹高の高い木は少なくなる.やはり,斜面の下の方が土壌が溜まりやすく,風も弱いのか?
ドングリひとつとっても,いろいろなことが分かる.

ボウフウ.
モリアザミ

秋の七草のひとつ,キキョウ.雄しべをしっかり閉じているこの子は,まだ咲いたばかり.
ハバヤマボクチ.

サワヒヨドリ.
刈られても,なんとか咲き,種を残そうとする.

小さな花,ツクシコゴメグサ.
ホクチアザミ

センブリ
小さい秋,小さい秋,小さいアキノキリンソウ.

牛にとまる蝿のように山を登る.
シコクママコナ

草むらに埋もれるように,こんなに小さなコナラが実をつけていた.
山頂へと続く登山道は,まるで石畳のよう.

ヤマラッキョウ.まだ開かず.
取り囲まれたマツムシソウ.

名残のウツボグサが咲いていた.
アキノキリンソウ

下りでは本格的な雨になったが,十分に秋の草地植生を堪能できた.


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