西中国山地自然史研究会 観察会
アニマルトラッキング

【案内文】
今年もやります,アニマルトラッキング!
自然館もヤマネもコテングコウモリも(おそらく)ツキノワグマも,冬眠に入ってしまいましたが,キツネやタヌキ,ノウサギは活発に活動しています.夏には観察が難しい動物も,足跡や糞など,活動の痕跡(トラック;track)を見れば,どんな活動をしているのかが良く分かります.これも降り積もった雪のなせる技,冬ならではの観察会です.防寒対策をしっかりして参加してください.
開催日時:1月16日(日) 9:30
集合場所:高原の自然館
準備:防寒着,長靴やかんじきなど雪の上を歩ける履き物,弁当,水筒,筆記用具,双眼鏡など(かりお茶屋は冬季閉店のため利用できません)
講師:畑瀬 淳
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北町民文化ホール

【報告文】
年末の初積雪からの根雪でたっぷりの雪.前夕からすでに予想された悪天候に抗って決行を決めたものの,参加者が来館できるかと心配されましたが,さすが!ぞくぞくと集合です.雪輪持参での参加組はなかなかの意気込みです.今年も講師は広島市安佐動物公園の畑瀬淳先生です.開始から,すでに積雪でちょっと判断の難しくなった足跡.歩幅などから体長を推測し…アナグマ(?),「くの字歩行」のタヌキ,直線歩行のキツネ,爪痕の有無などそれぞれの特徴を聞く.積雪の具合からどれくらい前に歩いたかなど,見えにくい中にも,いろいろの情報が詰まっています.1メートルはあろうかという新雪積雪の中,数少ない痕跡でしたが,多人数で歩けばこその観察会でした.午後からは毛皮・頭骨標本での説明.テンの減少か,今日は痕跡未確認.県内の動物の生息範囲やツキノワグマ・イノシシの話など質問も多岐に渡り,名残惜しい解散でした.[や]

出発前のあいさつ.
50cmくらいを掘って何が何を食べたのか?

各々スノーシューを履いて,いざ出発.
今年は先生をはじめ,雪輪持参も10名.

かすかにわかるノウサギの特徴的な跡.
体力に自信のある人は道から外れて,先生の後に続く.

遠くからの観察にとどまる人も….
私たちの進行方向左から来て,ここで食痕があり,道路を渡って右に移動して….頭上のコナラには熊棚.

千町原を進みます.一応道路上.
先頭の先生は大変,順番が時々入れ替わったり….

道路をはずれて山際の遊歩道に向かって進みます.
時々,初使用の雪輪に手こずったりする人も有り….

全体で大休憩,話題はそれぞれの足下に.
秋に作られたクマ棚.

ツキノワグマの爪痕.
クマ棚のある樹の下まで行き,爪痕を確認する.ミズナラ・コナラ・クリなど.

キツネの痕跡,体ごと埋まって歩いている.
キツネのマーキング,遠くからでもプ~ンとにおう.

昼食後,資料を見ながら,説明を聞く.
毛皮・頭骨標本を見ながら,説明を受ける.


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