【報告文】
絶好の晴天に恵まれ,22名の参加者が9時30分,雲月山駐車場に集合,本日の先生は,和田先生・佐久間先生・上野先生です. 1週間前に雲月山(約8ha)を山焼きした跡地の動植物の状態を観察することが目的です.和田先生から「なぜ山焼きをするのか」を考えるために「1.どんな植物が燃えたのか」「2.植物のどこが燃えたのか」「3.生きている植物」「4.芽生えてきた植物」のことを注意して観察してくださいと指示があり,早速焼け跡に入りました. 早くも何か見つけました.葉は焼けても立派な花をつけたショウジョウバカマでした,付近をよく観察すると沢山のショウジョウバカマがあります.参考までに根系はどうなっているのか,掘りあげてみました.ササの根が沢山ある中を縫うように,しっかりとした地下部と根系が表れました.地上部の葉は熱により茶色く変色していましたが地下部は異常のないことが確認できました.もちろん,掘りあげたショウジョウバカマの株はもとの位置に丁寧に埋め戻しておきました. その他にも,ノダケ,スゲ,ノアザミ,イヌツゲ,カシワ,ヤシャブシ,オオバコ,スイバ,ヨモギ,ヤナギ等が確認できました.上野先生からは,キツネや猛禽類のえさとなるハタネズミの巣穴や,ハタネズミの通路が沢山あることを解説してもらいました.頂上で昼食を済まし,別ルートで植物観察をしながら下山.最後に,山焼きは「樹林化しないこと」「動植物の多様化」を図ることが目的であり,今後,継続的な観測をして草地に関心を持ってもらいたいと,先生の締めがあり13時30分散会しました.(大野 勉 さん) なぜ山焼きをするのかという,その理由が,自ら山焼き後の観察を体験する事で,よく理解できた.急斜面を這いつくばりながら小さな新芽を観察したり,土壌の状態を手で感じてみたりと,体の色々な感覚を使いながら観察をすることで,受け身ではなく主体的な観察をすることができた.(小林 栄一 さん) 山焼きのないときには見られない所や歩けない所を歩けたり,焼け跡で咲いているショウジョウバカマの花,ハタネズミの巣,通り道など,自然の生命力に感動しました.夏から秋の植物の生長が楽しみです.(山場 奈津子 さん) |