西中国山地自然史研究会 観察会
山焼き後の雲月山観察会

【案内文】
火を放たれた翌週の雲月山を歩いて,火入れがどのように植物に影響を与えるかを観察します.この時期に生えている植物は少ないですが,山焼き直後の様子を見ておくことで,その後の山歩きが何倍も楽しくなるはずです.
開催日時:4月17日(日) 9:30
集合場所:雲月山駐車場
準備:山を歩ける服装,弁当,水筒,筆記用具,双眼鏡など
講師:上野吉雄・佐久間智子・和田秀次
定員数:30名人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北町民文化ホール

【報告文】
絶好の晴天に恵まれ,22名の参加者が9時30分,雲月山駐車場に集合,本日の先生は,和田先生・佐久間先生・上野先生です.
1週間前に雲月山(約8ha)を山焼きした跡地の動植物の状態を観察することが目的です.和田先生から「なぜ山焼きをするのか」を考えるために「1.どんな植物が燃えたのか」「2.植物のどこが燃えたのか」「3.生きている植物」「4.芽生えてきた植物」のことを注意して観察してくださいと指示があり,早速焼け跡に入りました.
早くも何か見つけました.葉は焼けても立派な花をつけたショウジョウバカマでした,付近をよく観察すると沢山のショウジョウバカマがあります.参考までに根系はどうなっているのか,掘りあげてみました.ササの根が沢山ある中を縫うように,しっかりとした地下部と根系が表れました.地上部の葉は熱により茶色く変色していましたが地下部は異常のないことが確認できました.もちろん,掘りあげたショウジョウバカマの株はもとの位置に丁寧に埋め戻しておきました.
その他にも,ノダケ,スゲ,ノアザミ,イヌツゲ,カシワ,ヤシャブシ,オオバコ,スイバ,ヨモギ,ヤナギ等が確認できました.上野先生からは,キツネや猛禽類のえさとなるハタネズミの巣穴や,ハタネズミの通路が沢山あることを解説してもらいました.頂上で昼食を済まし,別ルートで植物観察をしながら下山.最後に,山焼きは「樹林化しないこと」「動植物の多様化」を図ることが目的であり,今後,継続的な観測をして草地に関心を持ってもらいたいと,先生の締めがあり13時30分散会しました.(大野 勉 さん)
なぜ山焼きをするのかという,その理由が,自ら山焼き後の観察を体験する事で,よく理解できた.急斜面を這いつくばりながら小さな新芽を観察したり,土壌の状態を手で感じてみたりと,体の色々な感覚を使いながら観察をすることで,受け身ではなく主体的な観察をすることができた.(小林 栄一 さん)
山焼きのないときには見られない所や歩けない所を歩けたり,焼け跡で咲いているショウジョウバカマの花,ハタネズミの巣,通り道など,自然の生命力に感動しました.夏から秋の植物の生長が楽しみです.(山場 奈津子 さん)

まず、和田先生による今日のチェックポイント4項目
チェックポイント4項目

今日の講師の和田先生(中央)と上野先生
燃え残った所の状態確認をする佐久間先生

焼け野原を思い思いに歩く
まずはショウジョウバカマ

アカマツの状況 将来は…?
今回焼いた所と次回分との境

火道もしっかり幅広く、いい仕事してますね
お天気もいいし、絶景

焼けた地面の状況と地下部
深入山の山焼きが見えるなんて…!

燃えていない所で植生の確認
昼食後、焼けているときの地下部の温度変化についての説明を受ける

今日のまとめ 朝のチェックポイント4項目の結果について


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