【報告文】
今回のイベントでは,新しい試みが行われました.それは,前日に開催された懇親会です.アットホームな雰囲気の中,10人の方達が参加されました.自然館のスタッフも勢揃いし,普段とは違った場で歓談を楽しみました.そのまま民宿に宿泊した参加者の方は,翌日も民宿でお弁当を用意していただいたようで,なかなか好評のようでした.要望があれば,また行いたいと思います. そして調査当日.総勢17人が参加しました.はじめに高原の自然館で八幡湿原再生事業の目的と経緯,土嶽地区の植生の移り変わり,西中国山地自然史研究会の行ってきた活動などについて話を聞いて頂きました. 現地では,折しもヒメシジミの発生時期だったので,チョウの専門家であり八幡湿原再生協議会の委員も務められる上手さんにヒメシジミのお話をして頂きました.ヒメシジミは九州ではすでに絶滅しており,広島の個体群は非常に貴重な草原生のチョウです.八幡湿原再生事業においても,このチョウの保全について重要視されています.また,実際に乾燥した場所を歩き,コンクリートの排水路を見て頂きました. 11:00頃から調査をはじめたのですが,1時間も経たないうちにポツポツと雨が降り始めました.まとまって降りそうだったので,調査は一時中止.山麓庵で昼食にしました.食事が終わるころ,ちょうど雨も止んだので午後から再開.15:00まで調査しました.その場で座談会をして,解散となりました.
初めて参加される方も多かったのですが,少しでも植生調査がどんなものか分かって頂けたと思います.みなさんお疲れ様でした.[し]
【お詫び】
しらかわが「ツルウメモドキ」と解説したものはサルナシでした.お詫びして訂正します.
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