西中国山地自然史研究会 湿原再生プロジェクト
夏の植生調査

【案内文】
あぜ波を設置してから一年.植生に変化は現れたのでしょうか?湿原を復元することは可能なのかどうかを検証する活動も4年目です.調査は初めてという方でも問題ありません.湿原のことを,すこーし詳しく観察してみませんか?
開催日時:6月26日(日) 9:30
集合場所:高原の自然館
準備:作業のできる服装,長靴,弁当,雨具,ルーペ,図鑑,メモ,おやつ 等
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北文化ホール

【報告文】
今回のイベントでは,新しい試みが行われました.それは,前日に開催された懇親会です.アットホームな雰囲気の中,10人の方達が参加されました.自然館のスタッフも勢揃いし,普段とは違った場で歓談を楽しみました.そのまま民宿に宿泊した参加者の方は,翌日も民宿でお弁当を用意していただいたようで,なかなか好評のようでした.要望があれば,また行いたいと思います.
そして調査当日.総勢17人が参加しました.はじめに高原の自然館で八幡湿原再生事業の目的と経緯,土嶽地区の植生の移り変わり,西中国山地自然史研究会の行ってきた活動などについて話を聞いて頂きました.
現地では,折しもヒメシジミの発生時期だったので,チョウの専門家であり八幡湿原再生協議会の委員も務められる上手さんにヒメシジミのお話をして頂きました.ヒメシジミは九州ではすでに絶滅しており,広島の個体群は非常に貴重な草原生のチョウです.八幡湿原再生事業においても,このチョウの保全について重要視されています.また,実際に乾燥した場所を歩き,コンクリートの排水路を見て頂きました.
11:00頃から調査をはじめたのですが,1時間も経たないうちにポツポツと雨が降り始めました.まとまって降りそうだったので,調査は一時中止.山麓庵で昼食にしました.食事が終わるころ,ちょうど雨も止んだので午後から再開.15:00まで調査しました.その場で座談会をして,解散となりました.
初めて参加される方も多かったのですが,少しでも植生調査がどんなものか分かって頂けたと思います.みなさんお疲れ様でした.[し]

【お詫び】
しらかわが「ツルウメモドキ」と解説したものはサルナシでした.お詫びして訂正します.


「ぶなの里」で行われた懇親会の様子.山のこと,八幡のことなど話題は尽きず,夜遅くまで続いた.
調査をはじめる前に,非常に貴重なチョウ,ヒメシジミのことについて上手さんにお話いただいた.

左の青い方がオス,茶色い方がメス.
乱舞するチョウを見ながら聞くお話は,とても実感が沸く.

地下水位調査のための観測井戸,湿原を減少させた原因のコンクリート三面張り水路などを見学.
十分に事前知識を得た後,調査開始.

突然の,そして八幡では久々の雨に遭い,調査は一時中断.
お昼だったので,山麓庵に戻って昼食.

九州から取り寄せたヤマモモを賞味頂いた.
雨が止んだので調査再開.雨が降るとヒメシジミは飛ばなくなるらしい.

草丈を計測している佐久間斑のみなさん.
こうして蓄積されたデータが再生事業に活かされる.

プロットナンバー「2-0」がなかなか見つからなかった.
調査を終えての座談会.

同じ植物を見るにも,いろいろな見方がある.
そうして,山を歩く時の視点もいろいろ.

今回参加頂いたみなさん.


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