西中国山地自然史研究会 観察会
昆虫の観察会(昆虫相調査)

【案内文】
明かりを灯した布に寄ってくる虫を観察します.いつものように歩きまわる観察会ではなく,のんびりと待ちかまえての観察です.夜の虫たちの生態を覗いてみませんか?
開催日時:7月30日(土) 18:30
集合場所:高原の自然館
準備:長袖のシャツ,帽子,ルーペ,図鑑,メモ,おやつ 等
講師:清水健一
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北文化ホール

【報告文】
当日は雨が激しく降るときもあり,観察会も危ぶまれましたが18時頃には雨もあがり,長者原湿原で無事,実施されました.湿原の再生事業が行なわれている土獄と,安定した湿地の長者原湿原(以後,長者原)との比較を観察しようと長者原が選ばれました.一度の観察で比較するのは無理があるかも知れませんが,土獄同様,湿地性の蛾は観察できませんでした.しかし,2001年7月23日の土獄の観察と比鼓してみると蛾の種類は断然,長者原の方が多かったが草原性のタンポヤガ,ウスイロキヨトウ等土獄では普通にみられる蛾が,まったくみられませんでした.シャチホコガ科の蛾はほとんどの種類が樹木食で,シャチホコガ科の蛾が多いことは広葉樹の林が保たれていることの現われです.土獄での2001年7月23日の観察では3種類と極めて少なく,過去に牧場として開発されたことが樹木の種類の少なさを示しています.これに対し,長者原では10種類と多く湿原周辺の樹林が良好に保たれていることを示しています.
それにしても最初は虫を恐がっていた子供達も終わり頃には,虫を平気で捕まえるようになったのには驚きました.虫に限らず生き物好きになってほしいものです.[清水健一]

日が暮れ始めた頃に設営開始.手前に見えるのは機材を入れるためのゴルフバッグ.ちなみに先生はゴルフはされないらしい.
今回は狭い場所での観察なので,幕ではなく筒型の採集装置.

採取したガを処理するための管瓶を準備する先生.
点火の前に装置について説明していただいた.

最初にやってきたのはこんな虫.
やっぱりカゲロウがたくさん集まってきた.

大きなトンボ,ヤブヤンマはなぜかジッとしていた.
だれかの「宇宙生物みたい」という声.たしかに.

カナブンの仲間もたくさんやってきた.
筒状の集蛾装置は内側に電気があるので,ペンライトや懐中電灯で照らしながらの説明となる.

はじめは雨も降って,辺りは真っ暗だった.
今年もヘビトンボが登場.

こうして並ぶと,蛾もきれいだということが分かる.
小型のカミキリ.


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