西中国山地自然史研究会 観察会
サツキマスの観察会

【案内文】
聖湖を海にみたてて生長したアマゴは,大型化してサツキマスとなり,八幡の柴木川に遡上してきます.この観察会では遡上してきたサツキマスのほか,産卵のために作られた産卵床なども観察します.産卵の様子は水中カメラを使って撮影されたビデオを使って間近に見られます.さらに今回は,昨年,町内で生息が再確認されたカワシンジュガイについてもお話していただきます.西中国山地の川のお話を総合的に聞く機会です.ぜひご参加ください.
開催日時:10月8日(土) 9:30
集合場所:八幡高原センター
準備:弁当,雨具,双眼鏡,メモ,おやつ 等
講師:内藤順一
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北文化ホール

【報告文】
毎年恒例のサツキマス観察会ですが,今年はあいにくの雨でした.特に早朝には強く降ったので,朝のうちは川が濁っていました.ともあれ,まずは八幡高原センターでスライドとビデオを使った,とても丁寧な講義を受けました.特に今年はカワシンジュガイについてのお話もあり,幅のある講義だったような気がします.講義の最後には,サツキマスの遡上の妨げになる問題や,移入種の問題についても議論が交わされました.外に出てみるとまだ雨が降っていたのですが,一応行ってみようということで現地に向かいました.現地に到着してすぐに,何人かの人が橋の下に姿を見たそうですが,すぐに堰の下に入ってしまったそうです.川の水は透明度が低く,思うように観察ができませんでした.しかし,もう一つのポイントでは水が澄んできており,観察することができました.産卵床を作っているメスとペアになったオス,さらにはスニーカーも見られ,結果的に例年よりもじっくりと産卵行動を観察できました.夕方に,産卵床を作っていたペアを見に行った人もいるようですが,この日は結局産卵しなかったそうです.それにしても,半日もずっと川底の砂を掻いているメスはすごいものです.[し]

まず,八幡高原センターで講義していただいた.
はじめにスライドによる解説.

続いてビデオによる解説.
産卵のことだけでなく,撮影の苦労話も聞くことができた.

後半はカワシンジュガイについても講義していただいた.
カワシンジュガイの幼生,グロキジウムの写真.

現地に行くが,雨のために濁って見えにくい.
橋の下でサツキマスが見られた.

覗き込むが,もぐってしまったようだ.
大雨の時には,この堰も上ることができる.しかし,その先には越えられない堰がある.必ずしも良い環境とは言えない.

もう一つのポイント.脅かさないようにそっと近づく.
ここではペアが見られ,メスが砂地を擦る様子を観察できた.


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