【報告文】
毎年恒例のサツキマス観察会ですが,今年はあいにくの雨でした.特に早朝には強く降ったので,朝のうちは川が濁っていました.ともあれ,まずは八幡高原センターでスライドとビデオを使った,とても丁寧な講義を受けました.特に今年はカワシンジュガイについてのお話もあり,幅のある講義だったような気がします.講義の最後には,サツキマスの遡上の妨げになる問題や,移入種の問題についても議論が交わされました.外に出てみるとまだ雨が降っていたのですが,一応行ってみようということで現地に向かいました.現地に到着してすぐに,何人かの人が橋の下に姿を見たそうですが,すぐに堰の下に入ってしまったそうです.川の水は透明度が低く,思うように観察ができませんでした.しかし,もう一つのポイントでは水が澄んできており,観察することができました.産卵床を作っているメスとペアになったオス,さらにはスニーカーも見られ,結果的に例年よりもじっくりと産卵行動を観察できました.夕方に,産卵床を作っていたペアを見に行った人もいるようですが,この日は結局産卵しなかったそうです.それにしても,半日もずっと川底の砂を掻いているメスはすごいものです.[し] |