西中国山地自然史研究会 保全活動
千町原の刈り取り

【案内文】
かつては広い草原が広がる千町原が,次第に森林に変わりつつあります.10月9日の調査でも明らかになったように,土嶽は既に草原生鳥類が利用できない環境になっています.千町原全体がそうなってしまうと,もう手遅れです.少しずつでも今の環境を残し,良好な状態に近づけていきたいと思います.昨年に引き続き,二回目の草刈り作業ですみんなで楽しく汗を流しましょう.前日のシンポジウムに出席すれば,活動の意義もよくご理解頂けると思います.
開催日時:11月20日(日) 9:30
集合場所:高原の自然館
準備:作業のできる服装,雨具,軍手 等 チェーンソー,草刈り機,レーキなどをお持ちの方は持ってきて下さい.
講師:
定員数:
主催:八幡高原ふるさと推進協議会,西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北文化ホール

【報告文】
一番気がかりだった天気も,ここ数日では珍しい快晴となりました.もう逃げも隠れもできません.総勢66人のボランティアの人達も続々と集まってきます.予定の9:30からミーティングをして,10:00には作業を開始しました.今年は「カキツバタの里づくり」の会にご協力頂いて,現地にテントがあります.それだけでなんだか心強い気がするし,なによりもお昼のご馳走が目の前で出来ていくのがタノシミです.期待通り,お昼にはおいしい豚汁をいただきました.今年はもう一つ新しい試みがありました.それはチッパーです.切り倒した木の小枝をどんどんチップにしていきます.この威力にはみんな関心するばかりです.作業は順調に進み,予定時刻の15:00にすべての作業を終え,仕上げをしました.地元の人も旅の人も,一緒にズンボや鯖,焼き鳥を焼いてつつきました.切り開かれた藪を見ながらみんなで食べるのは格別な気分でした.ハンノキはナメコのほだ木に,その他の木は薪に,チップや刈草はたい肥に利用されます.
八幡高原ふるさと推進協議会との協同で開催した今回の活動では,様々な方や団体にお世話になりました.地元の坂井さん・高木さん・川内さんには食材を提供していただきました.荒木さん・越岡さんには記録係として駆け回っていただきました.広島人と樹の会と新ダイワ工業株式会社さんにはチッパーを提供していただきました.そしてなにより,ボランティアで参加した一人一人の力が積み重なって大きな力となりました.千町原はまだまだ広いですが「来年からも継続していきましょう」という川内会長の力強い言葉が印象的でした.
来年も11月の第3週に開催を予定しています.ぜひ,また一緒に気持ちの良い汗を流しましょう.[し]

ボランティアの人達が続々集合.
受付では,役割毎に色分けされたテープを名札として付けた.

川内会長による注意事項など.気分は高まる.
いざ出発.

ススキを刈払い,集める.
大活躍のチッパー.

2人から3人で息を合わせて木を投入.
町の人,地元の人の区別なく,協同で作業が進む.

チェーンソーによる伐採.
運び出すのが大事なお仕事.

お昼は暖かい豚汁を食べた.
切り口がナメコ色のハンノキはナメコのほだ木になる.

最後に記念撮影.こんなにきれいになりました.
川内さんからお礼の挨拶と来年への抱負が聞かれた.


過去の活動記録を見る

2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002

トップページ利用案内イベント情報出版物自然史研究会
ニュースレターリンクサイトマップ

Copyright 2002-2011