西中国山地自然史研究会 観察会
スノートレッキング

【案内文】
雪の上を歩いてみませんか?雪の野原を歩いたことがありますか?真冬の八幡を見てみませんか?寒い中で飲むコーヒーはいかがですか?今回の観察会は「雪の上を歩いてみよう」という企画です.雪の原をみんなで歩けば,いろんなものが見えてくるはずです.スノーシューで,クロスカントリースキーで,一緒に歩いてみませんか?スノーシューのレンタルや民宿等,ご相談下さい.
開催日時:2月19日(日) 10:00
集合場所:高原の自然館
準備:長靴,(あれば)かんじき,弁当,ルーペ,メモ,おやつ 等
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北文化ホール

【報告文】
目的を限定せず「とにかく歩いて,雪の上に居る事を楽しもう」という今回の企画.事務局が一番心配したのがお天気でした.晴れてくれると良いのですが,かんじきの無い人にはツライ.雪の中を歩くのもツライ.雨はお昼ゴハンを食べる時にツライ・・・.そんな心配をしながら迎えた当日は,曇りでした.しかも,2日前には降雪があり,前日はしっかり雪が締まっているという,まさにベストコンディション!長靴の人も難なく歩く事ができました.
今回のコースは自然館を出発して,千町原を見渡せる高台~千町原湿原~苅尾が見えるススキ草地,というコースです.普段は歩けない湿原の上を歩いたり,低木がすっかり埋まっている森の中に入ったりして,トレッキングを楽しみました.上野さんにはカワゲラのこと,動物のことなど,いろいろなことをお話いただきました.
お昼ゴハンは苅尾の登山口付近で摂ったのですが,風もなく,ゆっくりすることができました.スノーシューをはじめ,クロスカントリースキー,山スキー,ワカンなど,お互いの装備を見ながら使い勝手を話し合い,さながら雪遊び道具の展示会のような雰囲気になりました.
今回のスノートレッキングでは,もう一つの遊びを用意していました.それは,雪の上の句会です.紙とペンを配ると,みなさん「え~っ」という反応でしたが,なんのなんの.最後の詠み合いで披露されたのは個性豊かな作品ばかりでした.
風も無く,帰りの途上も動物の痕跡や植物を観察しながら帰り,全員無事に帰り着きました.
写真の一部は広森さんに提供していただきました.ありがとうございました.[し]

雪原で みなが取り出す マイカメラ

雪の上 タヌキにテンに ヒトの足跡(あと)

二日酔い 雪山見たら なおったよ

雪の里 テンの足跡 いやしの日

山スキー 慣れた頃に 会終了

虫たちも スノトレしてる 雪の原

雪上の 足跡語る 物語

雪面に 足跡たどる けもの道

雪原で 苅尾ながめて ランチとる

白雪に 色とりどりの 探検隊

草刈りの あとがのぞいて 春見えた

雪の上 無敵のカワゲラ 主役顔

ヤマナラシ ひっそり山陰 増殖中

雪原で ラーメン食べる 新人類?

まださむい 雪原だのに 春いぶく

雪原で 集う笑顔に 福来たる!

温暖化 八幡高原 ゆくすえは

説明を 聞いて数える 指の数

説明を 聞くまで同じ 指の数

雪上では うんちまでもが めずらしく

ラーメンの 湯気のむこうに 樹氷かな


早速テンの足跡発見.同じ所を往復していた.
もう,木のまわりでは雪が溶けはじめて春の気配.

湿気がある場所はぽっかり隙間ができていた.雪の下にはネズミの通路がいっぱい.
雪で折れたアカマツの枝.

思い思いに千町原を歩く.
スケールを当てて写真撮影.

撮っていたのはヤドリギを食べた鳥のフン.
木に残っていた,巣立ち後のモズの巣.

林の中も見通しが良い.ただ,長靴では埋まって歩きにくかった.
俳句の披露.誰の作品かは言わずに,他の人の俳句を詠んだ.

夏にはクマイチゴの藪も,こんなに拡がって歩けた.
この峠を越えれば自然館.


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