【報告文】
6月にできなかった植生調査を7月にやることにしましたが,今回は単純に「延期」ということ以上の意味がありました.1ヶ月の間に植物相が変わっているので,経年比較は出来ませんが,夏の最盛期の植物を見ることが出来ました.何よりも大きかったのは,イネ科植物が花をつけていたことです.イネ科の植物は花や実がついていないと同定できないものが多く,毎回困っていたのです.ただ,今回は参加人数が少なかったので,チームは3班しかつくることができませんでした.そのため,調査できなかったプロットが残ってしまい,少し残念でした. お昼まで調査を行い,昼食を挟んで「希望者」だけで同定大会をしましたが,結局全員の参加者が集まりました.やっぱり同定と標本作りをしないと調査が終わった気がしない,といったところでしょうか.花が付いているので,これまでは「イネ科の一種」となっていたかもしれない植物にも名前が付きました.
初めての参加者も迎え,次回以降に繋げることができたような気がします.実験地を設置してから3シーズンを経過した秋の調査がタノシミです.
【みなさんの印象に残った物】
「ヒメシロネだらけになったプロットH-12.」「1m×1mの植生調査」「「あぜ波」を使った水路.再生事業.このテーマを初めて耳にしたので印象深い.」「3年前に較べ,草本類が密生している.」「去年に比べて湿地が増加したこと.」「以前と植生が変わっていること.(2)」「種類の多さに驚きでした.」「だいぶ湿生植物が回復してきた.」
【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「水の流れを変えたことによって,目に見えて植生が変化していることを感じました.以前はヨモギだらけだった所がヒメシロネだらけになっていた!!」「面白かった」「とても楽しく,意義のある会でした.また参加したい.」「去年にくらべ湿地生の植物が多く見られた.もっと参加したいと思います.」「現地で以前のデータを見ながら,その変化を実際に目で見られたのがよかった.」「初めての参加に感動.ぜひ次回も.」「再生事業となり,個人的には熱が入ってくる.」「協議会のメンバーの参加がもう少しあったらよいですね.」「調査,ということに少しビビリましたが,素人の自分でも,参加した,という充足感を得ることができました.」
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