【報告文】
芸北文化ホールで町の天然記念物であるカワシンジュガイの生活史や,日本の南限・世界の南限であるとの説明を聞きました.保護に関連したアマゴやアブラボテのこと,フィールドの確保など興味深いお話の後,現地へ出発しました.川の流れ方,砂礫の川底,ツルヨシの生えている環境を見てから,思い思いに川の中へ入ります.はじめは「水が冷た~い」と怖じ気づくものの,そのうち慣れてきて先生に箱めがねを借りたり,網でアブラボテやカワムツをすくったりして観察しました.貝が見つからなくて魚取りがメインになっているグループ,水中めがねでばっちり発見のグループなどありましたが,カワシンジュガイが見つかるとやっぱりみんな手に取って記念写真していました.川底に立っている「たちっかい」という方言どおりの様子も観察できて3センチ~8センチくらいの個体を5・6個水槽に捕獲し,サイズを測って,推定年齢を聞きました.昨年この場所には40~50個体いたそうですがが少なく,大水で流されたのかともしれないいうことでした.それぞれの個体を上下間違えないように川底に立ててもとにもどしました.その後すこし上流の100個体くらいいたところを岸から確認しましたが,崩れていて付近に何個体かを目視しただけでした.カワシンジュガイは100年くらいは生きるということですが,昨年確認の9.8ミリの個体から今日は8センチくらいの個体まで確認され,各世代を通じて生息しているようです.この環境が保たれることを願いながら解散しました.[や]
【みなさんの印象に残った物(抜粋)】
「カワシンジュガイが砂にささっているのを水中で見たこと.」「生きて,川底に存在している姿を見られたこと.この個体は,縦に直立していなかった.しかも,急流であったことに驚いた.」「カワシンジュガイの大きさ.」「カワシンジュガイを良く観察できた.貝とアマゴとアブラボテの共生関係が良く分かりました.」「カワシンジュガイ,アブラボテがたくさんいたこと.」「水が冷たい!!カワシンジュガイが砂にささって,パカッと開いているところ.」「「カワシンジュガイの生長に時間がかかるのに驚きました.」
【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「おもしろかったです.夢中になりました.」「1つの生物を増やすのも,環境全体を整えていかないといけないのですねー.」「子どもも川に入って貝を見つけることが出来,楽しめたようなので良かった.」「100年生きる事には驚きました.」「環境と生態系の面白さ.」「またサツキマスのときも来たいと思います.」「身近なところにとても大切な生き物がいる事を感じました.」「みんなでわいわい川に入って楽しかったです.」「来年はオオサンショウウオの調査をして欲しいです.」「またきます.」
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