西中国山地自然史研究会 観察会
冬鳥の観察

【案内文】
野山に彩りが無くなるころ,八幡高原には様々な冬鳥がやってきます.ヤドリギやサンショウなどの木の実や,ヨモギなどの草の種をついばむ小鳥を観察します.冷え込むこともありますので,寒さ対策をしっかりしてきてください.
続けて越冬する樹木の観察会を行います.
開催日時:11月11日(土) 8:30
集合場所:高原の自然館
準備:歩きやすい服装,防寒着,双眼鏡,フィールドスコープなど.
講師:上野吉雄
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館,芸北文化ホール

【報告文】
前日からの雨が残り,カッパを着たり傘をさしての観察会が始まりました.今回の講師は上野先生です.自然館の中の展示パネルを使って,今よく見ることができる冬鳥を中心に,鳥の名前,何を食べているか,今年の鳥の飛来状況などを聞きました.
はじめに土嶽地区へと歩きながら,道路沿いで見ることができる木や草の実を観察し,どんな鳥がその実を食べるかのお話を聞きました.エサによる鳥のくちばしの形の違いや,鳥によって運ばれる種のお話から,植物と鳥の密接な関係を知ることができました.また,冬鳥と留鳥との違いはエサとの関係が深く,冬でも食べることができる木の実や昆虫をエサとしている鳥は留まり,そうでない鳥は移動するため姿が見えなくなるそうです.土嶽地区ではところどころで足を止め,鳥の鳴き声を聞いたり姿を探したりし,先生に名前を教えて頂きました.
続いて尾崎谷湿原に移動し,新川ため池で水鳥を観察しました.コガモ・カイツブリ・トモエガモを見ることができました.また,湿原ではホオジロの美声を長い間聞くことができ,他にもキクイタダキ・キジバト・ノビタキ・ヒヨドリの姿を見ることができました.
最後に田んぼの中でタゲリの姿をみた,との情報があり参加者全員でその場所に移動しました.少しの間でしたがタゲリが田んぼの中を歩き,飛び立っていく姿を観察することができました.
鳥の姿を見て,鳴き声を聞き,生態を知ることによって,よりいっそう鳥を身近に感じることができるようになったと思います.図鑑でしか見たことのない鳥たちを間近に見ることができ,これから鳥を観察することが楽しくなりそうです.[こ]

【みなさんの印象に残った物】

「紅葉がこの寒さで一段と色付いてきた事.」「多くの鳥がいたこと.」「タゲリが見られた事.(4)」「先生のお話し.あまりよそで聞けないお話しだったので.」「雨降りなのに鳥が多かった.」「今年は鳥の数が多い.」「寒い冬でも小鳥たちが活発に活動している姿.」「あるきながら鳥をさがしたこと.スコープで遠くの鳥を図鑑を見るように見れたこと.」「注意して見ると多くの種類の冬鳥がいることにあらためて気付きました.」「ホオジロ♪」

【参加したみなさんの感想(抜粋)】

「冬鳥の数の多さに感心しました.」「鳥とエサとの関係が良く理解できてよかった.」「楽しかった.新しい事をたくさん教えて頂きました.」「植物の勉強もしなくては.」「集合時間が良かった」「ホオジロをちゃんと見た.かわいかった.」「今まで知らずにいた事がわかると新しい世界が広がって行く.」「鳥の話をきくときに,食べるもの,行動範囲,などなど知らないことがたくさんでした.とても楽しかったです.」「回数を重ねる度に,新しい知識が加わりうれしいです.」「紅葉がきれいでした.鳥のことだけじゃなくて,植物のことを色々教えてもらえて面白かったです.」


出発前,高原の自然館館内の展示を見ながら話を聞いた.
自然館近くのヤマボウシに作られたクマ棚を観察した.

雨の中を歩く.
土嶽でベニマシコ,ホオジロ,ミヤマホオジロなどを探す.

コナラの黄葉はピークを迎えていた.
続いて尾崎谷に移動.

尾崎沼ではコガモやトモエガモが浮かんでいた.
カモに気付かれないように,そーっと観察.

それでも気付かれてしまった!
最後は水田地帯でタゲリを観察した.


過去の活動記録を見る

2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002

トップページ利用案内イベント情報出版物自然史研究会
ニュースレターリンクサイトマップ

Copyright 2002-2011