西中国山地自然史研究会 観察会
山焼き後の雲月山観察会

【案内文】
山焼きから1週間後の雲月山を歩きます.異例とも言える暖冬は,草原の生き物や山焼きにどのような影響を与えたのでしょうか?さらに,今年は例年よりも山焼きが1週間遅くに行われます.その影響はどのように現れるのでしょうか?春一番の観察会は,今年も雲月から始まります.なお,山焼きが中止になった場合にも,観察会は実行します.
開催日時:4月22日(日) 9:30
集合場所:雲月山駐車場
準備:基本セット,弁当
講師:佐久間智子
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
山焼きから8日後の雲月山に8名の参加者が集まり,雨が降りしきる中,観察会がスタートしました.今回の講師は佐久間先生です.山の際から,焼け跡に残った植物をじっくりと目をこらして見たり,触ってみたりしながら,思った以上にたくさんの種類を見つけることができました.焼いた後に花を咲かせていたたくさんのショウジョウバカマ,葉をだしていたフキやススキなど,植物の生命力の強さには驚きました.また,道沿いでも多くの植物を観察しました.種類がたくさんあるためなかなか覚えづらいスミレも,実際の花や葉を見て,名前を教えてもらいながら,何種類か覚えることができました.確認できたのは,タチツボスミレ,コタチツボスミレ,ニオイタチツボスミレ,シハイスミレ,フモトスミレです.他にもイカリソウ,センボンヤリ,タネツケバナ,ササなどが花をさかせていました.植物だけでなく,道を横切っていたサワガニ,真っ黒でユーモラスな姿のヒキガエルの子どもを見つけ,ここでも雲月山の豊かな自然の生命力を感じることができました.山焼き跡の黒く燃えたところが,これからどのように変化するのかを観察することも雲月山を歩く時の楽しみになりそうです

【みなさんの印象に残った物】

「ショウジョウバカマが元気に咲いていました.」「たくさんのスミレ」「サワガニ,芽がたくさん出ていたこと.いろんな環境にいろんなものがあったこと.」「センボンヤリの春の花」

【参加したみなさんの感想】

「大雨の中,熱心に参加されよかったです.山焼き後の観察会は初でしたが,自然の回復力の強さに驚きました.」「見比べて種類がいろいろわかりよかったです.」「いろいろお騒がせしました.」「雨だったのは残念でしたが,春の雲月はあまり来ていないので,よかったです.」「少人数でゆったりのんびりできよかったです.」「雨の中でしたが,山焼きのあとをじっくり見れてよかったです.秋も楽しみです.」


霧の中に集合し,佐久間先生の話を聞いた.
アスファルトの道を出発!白い景色の中に,黒く焼けた山肌が浮かび上がる.

ヤナギは「サイコクキツネヤナギかな?」という意見.
炎が駆け上ったススキ地帯を歩いてみた.

フキ,ススキなどが芽を出していた.
道路で見つけたサワガニ.

東屋で一休み.
作業道で小さなヒキガエルを見つけた.どこからやってきたのだろう?

今年もショウジョウバカマが花を咲かせていた.
南側の斜面にたくさん咲いていた.

掘り起こしてみると,葉の痕がたくさん付いた太い茎が現れた.ここに栄養を貯めているのか?
牛が休憩している辺りに来ても,遠見所山はガスの中だった.

ここで引き返した.
出発地点にあった建物の中で,今日のおさらい.

佐久間先生お手製の記録帳には,各自,帰ってからまとめをすることにした.


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