西中国山地自然史研究会 観察会
キノコの観察会

【案内文】
高原の自然館を拠点に,キノコを採取して観察します.キノコの同定は,慣れた人でも難しいものもあり,一つずつ覚えていくしかありません.今回は山手先生に同行いただいて,採取したキノコを分類します.奥深い,キノコの世界を覗いてみませんか?観察会の後は,試食会も企画しています.
開催日時:10月20日(土) 9:00
集合場所:高原の自然館
準備:基本セット,キノコを入れるかご,弁当(お昼にキノコ汁をしますので,ごはんを持ってきて下さい)
講師:山手万知子
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
今シーズン一番の冷え込みの中,年に一度のお楽しみ,キノコの観察会が始まりました.採取に出かける前に,山手先生よりキノコの採り方を教えていただきました.「くさっているもの」「若いキノコ」は採らないように,丁寧に全体を採るように,とのことでした.そのことを心にとめ,例年のようにかりおの登山道をのぼりながら,キノコを探しました.見つけたものを皆で披露しながら歩きました.その中で「これはおもしろい!」と思ったのはミヤマタマゴタケです.地面に卵がある・・・と思ってしまうほど,とてもキノコだとは気づきませんでした.その他にも,カラマツ林に生え,ひだのところが黄色いハナイグチ,匂いが強烈なスッポンタケ,抱えるほど大きなコフキサルノコシカケなど多くの種類のキノコが集まりました.持ち帰った後は,自然館の前で鑑定の始まりです.種類ごとに分けてみると,先生に名前をつけてもらったキノコはなんと40種類も集まっていたので驚きました.似た種類のキノコの見分け方をお話いただいたり,それぞれのキノコの特性を聞いたりしました.それから待ちに待ったお昼ごはんです.持ち帰ったキノコの中からは,ハナイグチ・ハツタケ・シリヌメリイグチ・アシグロタケ,それに八幡産のナメコ・シイタケが入ったかりお茶屋特製のキノコ汁を全員でいただきました.寒さで冷え切った体をあつあつのお汁が温めてくれ,キノコのうまみを充分に堪能しました.先生やキノコに詳しい参加者の方から専門的な話を聞くことができ,大変楽しい観察会となりました.自作のハガキを参加者全員に下さった日野さん,ありがとうございました.

【みなさんの印象に残った物】
「ナガエノスギタケ(3).」「キノコが少なかった.」「たくさんのキノコを,採っても食べられるのは,少しなんだと驚きました.キノコの中で印象に残ったのはタマゴタケと,スッポンタケです.」「ハゴロモイタチタケ,キンチャクフウセンタケ,ハイムラサキフウセンタケ,を教えて頂いたこと.」「カラ松に生える”花猪口”をたくさん見られたこと.」「ハゴロモイタチタケ.」「ミヤマタマゴタケが生えているのを見たこと.」「スッポンタケ(3).」「寒かった.」「茸の名前を完全に覚えたのが3〜4あります.これを忘れないうちに子供に伝えたいです.」「茸が少ない.山の上の方まで登った気分,登山したようでとても楽しい半日でした.」

【参加したみなさんの感想】
「キノコ→山登りも→キノコ汁.」「寒さを忘れるキノコ汁でした.」「汁がうまい.」「時期が難しい.」「寒かったのも手伝いキノコのお汁がとてもおいしかった.秋の山の散策の楽しみがまた増えました.」「いろんなキノコを見てキノコ汁のおいしかっったこと!ありがとうございました.」「寒かったですが,キノコ汁のおいしさと温かさでホットとできました.」「キノコの発生が少なかった.」「いろいろなキノコが見られて良かったです.」「一つの山に様々なキノコが生育しているのを見て,改めて自然の多様性を実感できました.」「思っていたよりキノコが少なかった.」「ずっと上まで行ってみたい.下の方が多かったと思うけど.」「寒い中先生にご苦労掛けてありがとうございました.」


カゴを片手に出発!!
早速発見.背負篭は便利そう.

ニボシの匂いがするよ,と教えていただきクンクン.いい出汁がでるそう.
左右に目をこらして,歩く歩く.

きれいに採取できた!
笹に隠れるようにして生えているキノコも多かった.

ひだが黄色いハナイグチ.見分けがつきやすいキノコの一つ.
キノコの特長をじっくり観察中.

ここにも秋を発見.今年はどんぐりが多いらしい.
紅葉にはまだまだ早い.雨が少なかったせいか,キノコも多くはなかった.

カメが飛びだしたかのようなスッポンタケ.
本日の食用分.

先生が鑑定をし,次々と名前がつけられていく.
毒を持つキノコも多かった.

ヒポミケス菌が寄生し傘がひらかなかったタケリタケ.
キノコの見分け方をじっくりと説明する山手先生.参加者も熱心に聞いていた.

具だくさん,あつあつのキノコ汁.
食事をしながら,キノコの話,気候の話など話題は尽きない.

日野さんよりいただいたハガキ.


過去の活動記録を見る

2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002

トップページ利用案内イベント情報出版物自然史研究会
ニュースレターリンクサイトマップ

Copyright 2002-2011