西中国山地自然史研究会 観察会
寒曳山の植物観察会

【案内文】
大朝にある寒曳山に登ります.西中国山地自然史研究会では,はじめての観察会です.ススキが広がるスキー場には,秋の草花が咲いています.天気が良ければ山頂からの眺めも良いことでしょう.
開催日時:10月21日(日) 9:30
集合場所:わさーる大朝
準備:基本セット,弁当
講師:佐久間智子
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
朝は冷え込んで風も冷たいくらいでした.集合場所のわさーる大朝から寒曳山スキー場の駐車場へ移動し,おおまかなルートの説明があった後,20名でゲレンデ内を散策しながら登り始めました.スキーシーズン準備のためススキが刈り取られ,その他の植物も紅葉したり種になっていたりと,いつもと趣の違う観察会でした.それでもゲレンデのそこここにセンブリが咲き,それだけでみんな感激でした.センボンヤリの春の解放花と秋の閉鎖花の話では,各々が種子の話で先生に質問攻めの場面もありました.紫の濃いリンドウを見つけると我も我もと写真撮影,真っ赤なアリノトウグサも可愛らしく咲いていました.ゲレンデを終えて稜線に入ると,道が狭いために一列になってしまい,後ろの方は先生のお話が聞こえにくい場面もありましたが,コマユミ・ミヤマガマズミ・コバノガマズミの赤い実.シラヤマギク・リュウノウギク・ガンクビソウ・ツリガネニンジンなど観察できました.山頂は晴れ渡り気持ちの良い昼食時間でした.てんぐ岩まで観察し,引き返してゲレンデを再び下山.大変な急斜面をみんな必死で降りて,オオイワカガミ・キクバヤマボクチ・オケラなど見ました.まとめをして確認すると,植物約40種,動物約10種が観察されていました.ゆったりとしたペースの中,セイヨウオオマルハナバチの話や温暖化の話が出たり,ホオジロの羽の残骸から調理をする猛禽類の話など幅広い観察会でした.[や]

【みなさんの印象に残った物】
「いろいろな人の話が楽しかった.」「ゆっくり草花を見ることがよかった.」「センブリがあちこちみられたこと.スロープを歩いて歩いて足がガクガクしたこと.」「センブリ,風,クマのフン→センチコガネ,ピラカンサ・ナナカマド・カンボク(含まれる毒).」「センブリ(3).」「山なみを見ながらゆっくりと植物かんさつ楽しかったです.」「天気も良いし最高.」「センブリとイワカガミ.斜面降り.」「センブリ,ノスリ.」「説明の良さ.」

【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「この時期の植物の資料があれば,より効果的ではないでしょうか.」「天気が良かった.」「天候に恵まれ,植物だけでなく鳥や虫クマ棚等広い範囲におしえていただき,楽しく有意義な一日でした.ありがとうございました.」「ひさしぶりで楽しい時間をすごしました.又参加したい思いがしました.」「説明が動・植物共にくわしくしていただきありがとうございました.」「いつも登る山がしっかり(楽しく)見えるようになりました.」「とてもわかりやすくよかった.」「植物刈られていて少なく残念.」「もう少し早い時期がいいかな?」「天気が良く展望も良かった.」「楽しい一日でした.」「佐久間先生の名調子に感激です.」「天気もよく,気持ちいい観察会でした.ありがとございました.」


寒曳山スキー場駐車場にて今日の概要説明.
本日の講師は佐久間智子先生です.

いざ,登るぞ.
たくさんのセンブリに感激です.

ノウサギのフン.
これはイヌコウジュかヒメジソか?先生の説明を聞く.

植物を取り囲んでメモ,または撮影順番待ち.
ナギナタコウジュ.においがします.

山の上にもアメリカセンダングサ.
陽を浴びてリンドウ開花.

先生の「これはですね〜」みんな真剣にのぞき込む.
猛禽に食べられたであろうホオジロの尾羽.

センブリ一年生.
イナカギク.

ゲレンデもだいぶ上まで登り,木本の説明.
キブシの実.

クマのフン.かなり古い.センチコガネが育っている.
コマユミの実.

クリに今年のクマ棚あり.
お天気もよく見晴らしの良い山頂で昼食です.

ミヤマガマズミの実.
てんぐ岩の上から周囲を展望.

行きは良い良い.帰りは…かなりの斜面をジグザグに降りる.
ゲレンデの横には刈り残しススキが輝いていました.

キクバヤマボクチ.
さて,今日は何をみましたか?みんなで読み合わせしましょう.


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