西中国山地自然史研究会 観察会
スノートレッキング

【案内文】
まだまだ寒い八幡高原ですが,雪の上を歩いていると春の兆しが見えるかも・・?鳥,木,山,動物の痕跡などなど雪の中の発見を求めてトレッキングしませんか?
開催日時:3月9日(日) 10:00
集合場所:高原の自然館
準備:基本セット,弁当,スノーシュー・歩くスキーなど
講師:
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
積雪はまだ1メートルはあるかと思われましたが,気持ちのいい晴天で,かんじきかスキー板か考えるところでした.朝の冷え込みで表面はカチカチ.でも,ズボズボうまる所もあり,雪原を歩くのは大変で,さすがに3月の雪質だなと感じました.ウサギのフン・足跡があり,カラコギカエデにはウサギの食痕が多数ありました.ホオジロがさえずり,まだ雪がたくさんあるのに産卵のための良い縄張りを確保するために早くから鳴き始めるのだそうです.カワゲラやガガンボの仲間を雪上で見ることができました.ニワトコの花芽やハンノキの雄花がずいぶん膨らんで春への準備は確実に進んでいるようです.エナガやウソが灌木の茂みの中を忙しく動き回っていました.コナラにはハチが寄生してできた虫こぶの跡,クリにはクリタマバチの寄生した虫こぶの跡がありました.アセビにはヤマドリの食痕があり,鳥にはアセビの毒は関係ないのかなと思いました.昨年のクスサンやウスタビガの繭が枯れ枝にぶら下がっており,夏の時期に目にすること少ない昆虫の繁殖の痕跡を,葉のないこの時期ならではと観察することができて楽しかったです.カンボクの実はなくなっていましたが,ヤドリギにはまだ実がついていて,今冬は木の実が豊作だったので食べ残しがあるのかなということでした.[や] 【みなさんの印象に残った物】 「前回とはちがい鳥が少ない.前回とは植物の芽が大きくなっている」「かんじきをはいたこと.」「木の回りの雪がとけ,カンジキをはいても深くうもった.」「ウグイスの習性.フジの巻き方による見分け方.」「ウソ」「ウソのサーモンピンクのえり」「エナガ」 【参加したみなさんの感想(抜粋)】 「雪の美しさ.多さのおどろき.」「広い雪原を歩きとても気持ち良かった.」「よい運動になりました.少人数で楽しかったです.」「もうすぐ春と.」「この時期まで雪が残っていて良かった.」「天気が良く気持ちよかった.(2)」「だいぶ雪も解けてきたようでしたが,ウサギ,テン,キツネの糞などたくさん見ることができてよかったです.」

自然館の裏,パークゴルフ場の斜面を登って出発!
雪の上に,ポツリと落ちたウサギのふん.

扇谷の上から見渡す千町原.とても良い天気で,みんなの影もクッキリ.
千町原の谷部では,もう雪が解けていた.

ノウサギが囓った跡.囓った時にはこの高さまで積もっていたはずなので,ずいぶん雪が解けたことが分かる.
ノウサギの足跡がくっきりと残っていた.

句碑近くの道路の上には,まだたっぷりの雪.
ハンノキの花は,もう咲きそう.

句碑の頭も見えてきた.
ナラエダムレタマバチがコナラの枝に作る虫えい(むしこぶ),「ナラエダムレタマフシ」.

ネコヤナギの冬芽が膨らんでいた.
ヤマドリが囓ったエゾユズリハ.

雪の上に落ちていたヌルデの実.冬鳥の食べ物になる.


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