西中国山地自然史研究会 観察会
牛が首山の植物観察会

【案内文】
春の牛が首山で植物の観察をします.かつての里山を登りながら,ツツジやスミレなど,春植物を主に見ていきます.緩やかな山を登り切ると,ブナのある森にたどり着きます.さて,どんな花が見られるでしょうか.
開催日時:5月17日(土) 9:30
集合場所:豊平どんぐり村
準備:基本セット
講師:佐久間智子
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
今回の観察会の場所は豊平町牛が首山.西中国自然史研究会では初めて観察する場所です.どんぐり村に集まった参加者は有志の自動車に分乗して登山口へ移動しました.講師は佐久間先生です.今回は特にツツジ科の植物に注目してみようということで,色刷りのわかりやすい資料をもとに説明がありました.ツツジ科の植物は漏斗型の花をもつ種がよく知られていますが,他につりがね型の花をもつ種もあることを教わって歩き始めました.登山道入り口付近は栗林が広がっています.クリの木には熊棚がありました.このあたりには熊棚が多いとのこと.明るい登山道を歩いていると白い花が目につきました.コバノガマズミとミヤマガマズミです.コバノガマズミの葉っぱはふわふわ.つい触ってしまいます.足下にはヒメハギです.萩のような紫の小さな花ですが,よく見ると凝った作りでかわいらしい花です.森の中に入ってしばらく歩くと,足下にはチゴユリ,ギンリョウソウ,シュンラン,ミヤマシキミが咲いています.ミヤマシキミは花と同時に赤い実もなっていました.一年かけて実が成熟するようです.ツツジの仲間は,まずカンサイスノキの花が目にとまりました.黄緑色に赤い線のはいったつりがね型の花が葉に隠れるようにして咲いています.スノキとは酸っぱい木のこと.葉をかむと納得します.他に赤紫色のダイセンミツバツツジが残り,朱色のヤマツツジも咲いていて,コバノミツバツツジもありました.つりがね型のウスギヨウラクの花は咲き残りの花が少し見られました.白い筒の先に桃色のそばかすがあります.尾根にはベニドウダンの花が咲いていました.朱色の丸い花が鈴なりになって垂れ下がっていました.お昼に山頂に着きました.北斜面にはブナ林があり下の方に広がっています.目の高さにはオトコヨウゾメの花が咲いています.林床に目をやるとオオイワカガミが花盛りです.つややかな丸い葉っぱと先の切れ込んだラッパ状の薄桃色の花がたくさんありました.帰り道ではキンランみつかり,大撮影会も行われました.最後に観察したものを分かち合い解散しました.ツツジの仲間を中心として,とてもたくさんの花をみせていただきました.[わだしゅうじ]

青空が見える,気持ちの良いお天気になりました.集合場所から登山口まで車で移動して,全体の説明を受けました.登り始めると,クリの木が並んでいて,クマ棚がたくさん見られました.植林の中を登っていくと,カンサイスノキ,ヒサカキ,バイカツツジ,ヤマツツジ,コバノミツバツツジ,ダイセンミツバツツジと,ツツジの仲間が次々に現れました.そして山頂付近では,ベニドウダンが見頃を迎えていました.ちょうどお昼頃に山頂に到着しました.お弁当を食べてから,実の付いたブナをしっかりと観察し,下山しました.下りの道でもギンリョウソウ,シュンラン,キンランなどを見ることができました.一部に急な斜面もありましたが,距離も適当で,気軽に登ることができる山でした.全体的には里山の植物が見られる他に,山頂にはブナもあり,短い間に変化に富んだ観察ができました.[しらかわかつのぶ]

【みなさんの印象に残った物】
「キンラン」「新緑の山の美しさと山をわたる風」「ベニドウダン(2) 」「ベニドウダンの美しさ」「ベニドウダンの美しさ.金蘭も良かった」「「キンラン,ギンリョウソウ」「ベニドウダン・ブナの実・キンランが見れた事」「ベニドウダンの赤さ」「ベニドウダン・ウスギヨウラク」「イワカガミとベニドウダンツツジの花がたくさん見れた事」「桧林と杉林の林床の違いがよくわかった」「ブナ林」

【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「登りにくい(知られていない)山に登れて良かった.山頂のブナ林は素晴らしい.」「たくさんの植物が生命を開き,生きていることに感動しました.また,来年も同じ所に同じ生命が花開くことを願ってやみません.」「今まであまり見たことがなかったベニドウダン,キンランなどを見ることができ満足しています.」「知らない植物が沢山あることにびっくりです.初参加でした.とても楽しかったです.」「暑くて大変だけど,自然はきれい.」「のぼりやすい山でよかったです.」「ブナの実を初めて見ました.ツツジをじっくり見る事がなかったので良かったです.」「天気も大変良くいい登山でした.大変楽しかったです.」「ちょっとした坂がしんどかったですが,天気がよく,気持ちよかった.ツツジの仲間がたくさん見られて楽しかったです.」「ツリガネ型のツツジがよくわかりました.」「天気がよくて気持ちよい一日になりました.」「新緑を肌で感じることができてとてもよかった.」「標高差に似合った植物が見れて良かった.」


登山口まで車で移動し,最初にレクチャーを受けた.
講師お手製の「ツツジリーフレット」が配布された.

登り始めてすぐのクリの木に,たくさんのクマ棚が見られた.
枝の先,わずかに出ている新芽から樹種の同定をする.

途中まで登って一休憩.ここから急な登りになる.
バイカツツジはまだ蕾.

ダイセンミツバツツジの花.少しだけ,まだ残っていた.
ベニドウダンがよく咲いていた.

山頂では,ブナがたくさんの実を付けていた.
キツツキの食事跡.

駐車場所に戻って観察した種を再確認.
ギンリョウソウ

カンサイスノキ
ヤマツツジ

ミヤマシキミ.実ができつつあるが,花も残っていた.
ベニドウダンの花.

ユズリハ.芸北で見られるエゾユズリハは低木だが,こちらは大きくなる.
コバノガマズミ


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