西中国山地自然史研究会 観察会
臥竜山の野鳥観察会

【案内文】
早朝のブナ林で野鳥の観察をします.コルリやマミジロ,ミソサザイなど,鳥たちのにぎやかなさえずりを聞いたり,姿を探したり,巣穴を見つけたりと楽しめます.アカショウビンにも出会えるかも!?気温が低いことが予想されます.しっかり防寒をしてご参加ください.
開催日時:5月24日(土) 5:00
集合場所:臥竜山雪冷水
準備:基本セット,双眼鏡,フィールドスコープ
講師:上野吉雄
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
前日からの予報が見事に当たり,雨の野鳥観察会となりました.臥竜山へ上がる車道では霧がでていたので,鳥の姿を見ることはむずかしいかなぁと心配しましたが,雪霊水前で車から降りると,鳥のさえずりが聞こえてきたので少し安心しました.受付後,参加者19名と上野先生のお話を聞きました.足元が比較的良い車道沿いを観察しながら歩くことになり,雨を気にしながらスタートしました.まずにぎやかに聞こえてくるのはマミジロのさえずりです.マミジロは朝早くから鳴き.6時くらいには鳴止むのだと上野先生がお話されました.猛禽類にねらわれずに求愛するためのマミジロの知恵のようです.他にはトラツグミ,オオルリ,コルリ,ミソサザイ,ヒガラの鳴き声も聞こえてきました.アオゲラの「ヒュイヒュイ」という声や「キョロイキョロイキーコキーコ」と鳴くクロツグミの鳴き声もはっきりと聞こえました.憧れの鳥,アカショウビンも「キョロロロロ・・」と鳴いていました.姿を探しましたが,見えず残念でした.しかしおもしろいものも発見しました.ダイセンニシキマイマイという水辺に生息するカタツムリなのですが,アカショウビンのエサとなるそうです.一同その大きさにびっくりしたり,硬そうな殻をも砕くアカショウビンのくちばしの強さに感心したりしました.また,なかなか見る機会のないブナの実や,実がクマの好物であるウワミズザクラの花を観察したり,ホオノキとトチノキの違いなど興味深いお話も聞くことができました.終了間際には雨脚が強くなったので,簡単にまとめをして解散となりました.今回の観察会では鳴き声を聞くことができたのは15種,姿を見ることができたのが4種でした.[こうのやよい]

【みなさんの印象に残った物】
「アカショウビンの声(5)」「雨でも鳥はよくさえずる.」「ダイセンニシキマイマイ・アカショウビンの鳴き声」「マミジロ」「マミジロのメスの死がい(1)」「ソウシチョウがいるのも知った」「マミジロ・ブナの実」「コガラが見れた事」「早朝のマミジロの声(2)」

【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「鳥の姿は見れなくても,さえずりが聞け,又自然を満喫できて最高でした.」「初めて聴きました.嬉しかったです.」「上野先生のお話」「とても自然にかこまれていいバードウオッチングの場所だと思います.」「あいにくの雨でしたが,朝早くの山は,気高く,静かな中にたくさんの小鳥の声で感動しました.」「鳴き声の正体のわからないものがわかってよかった.トラツグミ等のツグミ類」「雨は残念だったけどいろいろ教えていただいた.」「仕方ないけど,雨が残念」「マミジロの鳴き声がたくさん聞けてよかったです.」「早い時間にさえずっているのでおどろきました.場所によって鳴き声が変わるのが楽しい.」「味わい深い観察会でした」「初めての参加でしたが,色々聞けて良かった」「雨が降ったのは残念」「初めての参加ですが,木も含めて教えて貰えて良かった.」


雨が降ったり止んだりで歩きながらの観察も一苦労.そんな中,上野先生は熱心にレクチャー.
「何の木かな??」植物と鳥の関係の話も興味深かった.

ブナの実は豊作と凶作の年があるらしい.今年は豊作??
いつのまにやらカッパにくっついていたウリハダカエデの花.かわいいのでぱしゃり.

「あ,あそこに鳥の姿がみえますよー.」場所を説明するのがけっこうムズカシイ.
「鳥は年寄りの方がもてるんだ」と上野先生. もうひとつ,他の鳥の鳴き声のモノマネの上手な鳥ももてるらしい.


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