西中国山地自然史研究会 観察会
熊城山の植物観察会

【案内文】
芸北と大朝の境界にほど近い熊城山に登りながら観察をします.大朝のテングシデ公園からも登れますが,今回は芸北からアプローチします.夏の植物を観察しましょう.
開催日時:6月14日(土) 9:30
集合場所:芸北文化ランド
準備:基本セット
講師:齋藤隆登,佐久間智子,和田秀次
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
大朝のテングシデ公園からは山頂まで道が付いている熊城山ですが,今回は予定を変更して,サクラソウの自生地に駐車して,芸北と大朝の区域界から登りました.道路沿いを歩いただけでも,ヤマボウシやハンショウヅル,フタリシズカなど,いろいろな植物が目を楽しませてくれました.登り口は,スギとヒノキの植林です.境界を進んでいったので,林床が明るくて植物が多いスギ林と,暗くて林床が空いているヒノキ林の違いが良く分かりました.少し水平に進んだ後,若い雑木林の中をまっすぐに登っていきます.ここでは,花の白いコアジサイがきれいに咲いていました.頂上に向かう前に,鞍部で昼食を取りました.鞍部からはかなり急な尾根を登っていきました.植林の中なのですが,境界の印に残したのでしょう,大きなブナが見られました.脇には実を付けたハナイカダもポツポツと見られました.山頂に近づくと,オシダがたくさんありれました.シダの松村先生に教えていただいたので,みなさん覚えたことでしょう.山頂に出ると,大朝からの道路が上がってきています.ここにはたくさんの植栽樹があり,少し異様な樹林になっています.植樹の観察はそこそこに,早々と下り始めました.下りで何度か道を迷いそうになりましたが,境界木のブナが正しい道を教えてくれました.帰りにはサクラソウの自生地も見学して,解散しました.[しらかわかつのぶ]

【みなさんの印象に残った物】
「アサギマダラが見れた事」「熊城山の裏から登って嬉しかったです.」「天気もよくゆっくり植物を見ることが出来ました」「オシダがわかった(イノデと思っていた)(2)」「ウワミズザクラを見たこと」「サンコウチョウが見れたこと.」「珍しい植物がたくさんあり,びっくり.ハンショウヅル,ツクバネソウなど」「正規のルート以外を歩いたこと」「植木鉢でしか見ていない草花が,山中にさいていて感動しました.」「ハンショウヅルの美しさです.」「たくさんの植物に出会えたこと.」 「急な山だったが色んな植物に出会いとても勉強になりました.」「皆様とてもよく知っておられるので感心しました.」「ブナの木があった事・トチバニンジン・フタリシズカ」

【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「なごやかでした」「ハンショウヅル,初めて見て感動しました」「いろんなジャンルの講師のお話が聞けて大変よかった.」「下りコースは注意!!」「もっと図鑑を毎日ながめて,予習をして次回のぞみます.帰って復習もしましょう.」「初めての参加でしたが,講師の説明もマイクでわかりやすいく聞きやすかったです.」「大変楽しい山歩きでした.鳥の事も何種類か聞けたのしかったです.」「天気もよくいつも歩けないコースを歩けたこと」「色々な草花がみれてうれしかったです.」「とても楽しいひとときでした.」「ゆっくりと植物を観察しながらの山行.すばらしかったです.」「帰り道のことですが,良く道の分かった人が誘導すれば良かったと思いました.」「自然にふれて,めずらしい植物も見ることができとても良かった」「楽しく植物を見ました」


出発前にルートを確認.
道路にせり出したヤマボウシ.今年は花付きが少ない?

フタリシズカがたくさん咲いていた.
実になったキブシ.

植林の中を進む.斜面上のスギ林と下部はヒノキ林で,林床が全く違っている.
クマが皮を剥いだコシアブラ.

コアジサイの花.この山の個体は,白い花が多かった.
鞍部に登ると,また植林に出た.分水嶺で昼ご飯.

実を付けたハナイカダ.従って,これは雌株.
新芽の出たハイイヌガヤ.

急な斜面を登った.
山頂近くには,大きな岩があった.

山頂で植栽の話しを聞く.どこかに行ってるのはダレですか!?


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