西中国山地自然史研究会 環境保全プロジェクト
霧ヶ谷実験地の植生調査

【案内文】
水路を設置して4回目となる夏の植生調査です.見た目にはずいぶん湿原植物が増えてきたように見えますが,さて実際はどうなのでしょうか?湿原のこと,植物のことを詳しく観察できるチャンスです.初心者の方でもお気軽に御参加下さい.
開催日時:6月29日(日) 9:30
集合場所:高原の自然館
準備:作業セット
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館
スライドショー

【報告文】
その朝は強い雨と雷で早朝に目が覚めました.雨だけならなんとかなるのですが,雷がひどく続くようなら中止も考えないといけません.そもそも参加者の方達が来られないかもしれません.それでも,研究会の携帯電話は鳴りませんでした.集合時間が近づくにつれ,次第に雨脚も弱くなり,参加者のみなさんも集まってきました.事務局の心配を余所に,みなさんはやる気満々です.まず,昨年までの経過について,学会で発表した内容を佐久間さんが紹介してくれました.再生事業の現場を見るのもはじめて,という方もあったので,まずは実際に再生が行われている現場を観察してから,3班に分かれて調査を開始しました.今回の調査でも,ずいぶんと湿地の植物が増えているような印象でした.また,実験地内のカラコギカエデが弱っていることが,目に見えて分かりました.水をまわしただけでも,湿地の植生に近づいていることが実感できました.実験地のまわりでは,ヒメシジミが飛び交い,冬虫夏草(?)も見ることができました.実際の事業地も変化が見られ,今後も霧ヶ谷から目が放せません.[しらかわかつのぶ]

【みなさんの印象に残った物】
「昨年より植物が少ないと思う.」「ヒメシロネの群落が増えていた.(カエデの下のところ)(2)」「自然の強さ」「植生の変化」「雨の中で調査できたこと.」「ヒメボタル」「調査地のカラコギカエデが弱ってきてきていたこと.」

【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「雨の中の観察,大変と思ったがとても楽しい.」「地道に続いている活動が自然再生の大きな流れになっているといういことはすばらしいと思います.」「環境がいかに大事かをここに参加しますと思います.」「予想通りの湿原植生への変化が楽しみです.」「普段と違う視点で植物を見ると,いろいろなものが見えてくることがよく分かった.」「湿地の中に入らないと見られない植物が見れてよかったです.」「イとヨシが増えている感じがしました.」「自然界の変化は長い時間かけないとわからないので,エコに関する事柄は早めに対応の要ありと思います.」


調査を始める前に,館内でこれまでの経過を聞いた.
再生事業地で堰などを見学した.

水がたくさん流れる再生事業地.
プロットを探して調査開始.

まずは写真撮影から.
全ての種の高さを測る.

雨だったので,雨野帳を使った.
以前のデータと比較して確認.

ヒメシジミは雄が多かった.
冬虫夏草になるのかな?

調査を終えて,記念撮影.


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