西中国山地自然史研究会 観察会
こども観察会 -自然と遊ぼう-

【案内文】
自然館付近の湿原や草原で,小さな生き物たちの観察会を行います.虫眼鏡を使い生き物の観察したり,その生き物の体のしくみのお話を聞いたりします.夏休みの自由研究のヒントにもなりそうです.対象は小学生です.必ず保護者と一緒にご参加下さい.
開催日時:7月27日(日) 13:30
集合場所:高原の自然館
準備:長袖・長靴・長ズボン・おやつ・タオル・水筒・ぼうし・メモ帳・筆記用具・雨具
講師:小宮啓吾・佐久間智子
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
今回がはじめてとなるこども観察会ですが,23名の小学生が広島市や,北広島町内から集まってくれました.保護者の方,小さなお子さんを合わせると46名という大人数での観察会となりました.今回の講師は小宮先生,佐久間先生です.最初に子ども達は簡単な自己紹介をし,注意事項などを聞き,出発しました.自然館前を出発し,目的地である扇谷(おうぎだに)をめざします・・が,50メートルくらい歩いたところで突然雨が降り出し,「林の中までは急ぎ足で」という指示のもと,上にあがりましたが,予想以上に雨が激しくなり,少し様子を見たあと,先に進みました.はらっぱに出たとたん,これまた雷が轟き渡り,危険な状態だと判断し,ひとまずは山麓庵に戻りました.そこで,先生方があらかじめ採取していたキリギリスやツマグロバッタなどを観察しました.キリギリスはオスとメスの両方いたので,産卵管の有無など体の違いを教えてもらうと,子ども達はじっくり観察していました.そうこうしているうちに,雨があがったので,裏のパークゴルフ場に出て,虫の観察を続けました.ここでは,トンボ類やバッタ類が次々と姿を現し,小宮先生のお話を聞いたり,虫を探したりしました.虫の声を聞くために,みんなで目をつむり,静かに耳を傾けると,ヒグラシやコオロギの音が聞こえてきました.草むらではたくさんの虫が活動していることが,五感を働かせることによって実感できたことと思います.場所を変え,自然館裏のミニ湿地へと移動しました.こちらの側溝でも,オタマジャクシやヘビの抜け殻など,おもしろいものを発見しました.それからもう一度山麓庵に帰り,ひと休みをかねて,おやつタイムとなりました.おやつを交換したり,図鑑で調べものをしたりと思い思いの時間を過ごし,最後のまとめとして,今日観察した虫などを発表しました.先生の「発表してください」の声に,何人もの手があがり,子ども達の積極性には驚きつつも嬉しく感じました.ここであがったのは約30種のいきものでした.熱心にメモをとり,話を聞く子ども達の表情をみて,保護者のみなさんも,嬉しそうに見えました.アンケートには「家ではなかなかできない虫とのふれあいができてよかったです」という声がたくさんありました.小学校が違う子ども達も,すぐにうち解け合い,一緒に虫をさがしたり,おしゃべりしながら移動している姿をみると,子ども達は「遊び」の中でたくさんの「学び」を体験しているのだなぁと強く感じました.事務局の打ち合わせ不足などで,雨の中の移動が多かったり,落雷の危険性があったことをお詫び申し上げます.みなさんに答えていただいたアンケートをもとに,来年も楽しい観察会ができるよう考えてまいりたいと思います.[こうのやよい]

【みなさんの印象に残った物】
「キリギリス(3)」「しゃくとり虫」「ツノトンボ.ツノがかっこよかったから(2)」「ノシメトンボ」「ヒグラシ(3)」「カマキリを見た事(4)」「キアシヌレチゴミムシ」「ノカンゾウ.色がきれいだったから」「トノサマガエル」「テントウムシをつかまえたこと」「シマヘビのぬけがらのシマ」「いろいろな虫がみれたこと?」「アカウシアブ」

【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「途中でカミナリが鳴ったけど,いろいろまわったのが楽しかった。」「虫をさがした事」「いきものをみつけたこと.たのしかった」」「みんなで生き物探しをしたこと」「虫がたくさんみられて楽しかった(2)」「野原の虫さがし」「生き物を見て歩いたこと」「虫をかんさつできたこと」「虫を見つける所」「たんけんにいくとき(2)」「カマキリを持ったこと」「雨の中を歩いたこと」「雨に濡れたこと。(だそうです。)」「おやつを食べる。」「カミナリがおちたところ」「虫などいろいろな物がみれた!??こと」「いろんな人に会えて、いろんな虫などを教えてもらったり見たりして楽しかったです。」


最初にひとりずつ自己紹介.名前・学年・好きな食べ物・嫌いな食べ物を言った.ちなみに嫌いな食べ物ものナンバーワンは「ゴーヤ」でした.おいしいのに・・・.
ひとりに一個,虫眼鏡を配る.早く手にしたくてしょうがない.

使い方が違います!
さあ,元気に出発!!と思ったら,すぐに雨が降ってきた.

ビンに入れた虫なら近づいてよく観察できる.佐久間先生の周りにはひとだかりができていた.
小さな子達も興味しんしんで虫をのぞきこんでいた.

再びフィールドへ.どんな虫に出会えるのかな??
捕虫網をふる小宮先生.「ナイスキャッチ!」と子ども達から声があがる.

小さな虫を見ているのかな?外に出ると子ども達の表情は生き生きとしていた.
カマをふるカマキリ.

耳をすませて,音を聞く.何が聞こえてくるのかな??
入道雲が見る間にもくもくと高くなっていった.

自然館裏の水路で水生生物観察.
おやつの合間に,調べもの.捜し物はみつかった??

今日の発見の発表に次々と手が挙がる.


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