【報告文】
今回がはじめてとなるこども観察会ですが,23名の小学生が広島市や,北広島町内から集まってくれました.保護者の方,小さなお子さんを合わせると46名という大人数での観察会となりました.今回の講師は小宮先生,佐久間先生です.最初に子ども達は簡単な自己紹介をし,注意事項などを聞き,出発しました.自然館前を出発し,目的地である扇谷(おうぎだに)をめざします・・が,50メートルくらい歩いたところで突然雨が降り出し,「林の中までは急ぎ足で」という指示のもと,上にあがりましたが,予想以上に雨が激しくなり,少し様子を見たあと,先に進みました.はらっぱに出たとたん,これまた雷が轟き渡り,危険な状態だと判断し,ひとまずは山麓庵に戻りました.そこで,先生方があらかじめ採取していたキリギリスやツマグロバッタなどを観察しました.キリギリスはオスとメスの両方いたので,産卵管の有無など体の違いを教えてもらうと,子ども達はじっくり観察していました.そうこうしているうちに,雨があがったので,裏のパークゴルフ場に出て,虫の観察を続けました.ここでは,トンボ類やバッタ類が次々と姿を現し,小宮先生のお話を聞いたり,虫を探したりしました.虫の声を聞くために,みんなで目をつむり,静かに耳を傾けると,ヒグラシやコオロギの音が聞こえてきました.草むらではたくさんの虫が活動していることが,五感を働かせることによって実感できたことと思います.場所を変え,自然館裏のミニ湿地へと移動しました.こちらの側溝でも,オタマジャクシやヘビの抜け殻など,おもしろいものを発見しました.それからもう一度山麓庵に帰り,ひと休みをかねて,おやつタイムとなりました.おやつを交換したり,図鑑で調べものをしたりと思い思いの時間を過ごし,最後のまとめとして,今日観察した虫などを発表しました.先生の「発表してください」の声に,何人もの手があがり,子ども達の積極性には驚きつつも嬉しく感じました.ここであがったのは約30種のいきものでした.熱心にメモをとり,話を聞く子ども達の表情をみて,保護者のみなさんも,嬉しそうに見えました.アンケートには「家ではなかなかできない虫とのふれあいができてよかったです」という声がたくさんありました.小学校が違う子ども達も,すぐにうち解け合い,一緒に虫をさがしたり,おしゃべりしながら移動している姿をみると,子ども達は「遊び」の中でたくさんの「学び」を体験しているのだなぁと強く感じました.事務局の打ち合わせ不足などで,雨の中の移動が多かったり,落雷の危険性があったことをお詫び申し上げます.みなさんに答えていただいたアンケートをもとに,来年も楽しい観察会ができるよう考えてまいりたいと思います.[こうのやよい]
【みなさんの印象に残った物】
「キリギリス(3)」「しゃくとり虫」「ツノトンボ.ツノがかっこよかったから(2)」「ノシメトンボ」「ヒグラシ(3)」「カマキリを見た事(4)」「キアシヌレチゴミムシ」「ノカンゾウ.色がきれいだったから」「トノサマガエル」「テントウムシをつかまえたこと」「シマヘビのぬけがらのシマ」「いろいろな虫がみれたこと?」「アカウシアブ」
【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「途中でカミナリが鳴ったけど,いろいろまわったのが楽しかった。」「虫をさがした事」「いきものをみつけたこと.たのしかった」」「みんなで生き物探しをしたこと」「虫がたくさんみられて楽しかった(2)」「野原の虫さがし」「生き物を見て歩いたこと」「虫をかんさつできたこと」「虫を見つける所」「たんけんにいくとき(2)」「カマキリを持ったこと」「雨の中を歩いたこと」「雨に濡れたこと。(だそうです。)」「おやつを食べる。」「カミナリがおちたところ」「虫などいろいろな物がみれた!??こと」「いろんな人に会えて、いろんな虫などを教えてもらったり見たりして楽しかったです。」
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