西中国山地自然史研究会 観察会
はらっぱ談議

【案内文】
開催日時:8月24日(日) 9:00
集合場所:大朝保健センター
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
来年,北広島町で開催される全国草原サミット・シンポジウムにさきがけ,はらっぱ談議が大朝保健センターにて開催されました.このはらっぱ談議は,草原利用の先進地である阿蘇での活動の基調講演をはじめ,北広島町での草原保全活動の事例発表やパネル展示で,草原の生物や保全の意義をみなさんとともに考え,探ろうというイベントです.当日は約100人の参加がありました.会場には草原の保全活動に参加された方達から寄せられた写真が展示されており,山焼きの様子や,その後に咲いた植物の様子などがそれぞれの視点で撮られ,目を楽しませてくれました.他にも,全国の草原の現状や変化,また雲月小学校での取り組みなどが,わかりやすくパネルで展示されており,参加者は熱心に見ていました.竹下町長のあいさつに始まり,基調講演,事例発表と続きます.山内康二氏より阿蘇での取り組みのお話を聞くと,阿蘇の自然と人の営みがうまく関わり合い,都市と農村の連携が,草原の保全や地域振興につながっていることが,よくわかりました.同時に,北広島町で活かせるたくさんのヒントをいただいた気がします.雲月小の児童による発表では,雲月山は地域の宝で,ずっと大事にしていきたいという願いを,強く感じることができました.児童が「I love Uzutsuki」を歌い始めると,自然と笑顔になり,会場はあたたかく優しい空気に包まれました.続いて雲月山をフィールドとし,精力的に調査をされている佐久間智子氏からは,雲月山の植物についての発表がありました.雲月山の植物は330種もあるというお話には大変驚きつつ,やはり山焼きの必要性を再確認しました.それから,千町原で草原保全活動の中心となっている川内信忠氏より,様々な取り組みの紹介や,草原保全の課題についてのお話がありました.ボランティアの力の大きさと,地域活性への熱い思いを感じました.以上のお話を聞いた後は,3カ所の会場にわかれ,参加者全員で座談会を行いました.草原の活用方法や刈り取った草の利用法,自然について感じること,といったお題にそって,座長を中心にざっくばらんな雰囲気で意見を交換しました.参加者の中には阿蘇や三瓶,秋吉台などから来られた方がおり,他地域での例を聞くこともできて,有意義な座談会となりました.もとの会場にもどり,各座談会ごとの報告会を行いました.ここでも草原の価値を確認し,保全や環境教育の重要性をひしひしと感じました.参加された方にはアンケートに答えて頂き,「他地域での取り組みを聞くことが出来よかった」「子ども達の熱心な姿を見ることができてよかった」「座談会では時間を忘れて熱中した」という声をたくさんいただきました.来年は北広島町で全国草原サミット・シンポジウムが開催されます.草原の未来について,多くの人と学び語り合える場になることを願いつつ,はらっぱ談議は幕を閉じました.[こうのやよい]

さて,どんなイベントになるかしら??ワクワクしながらドアを開ける.
草原保全のキャラクター“はらっぱー”が受付でお出迎え♪

“草原を見守る目”と題された,はらっぱに来て はらっぱを守るひとたちによる はらっぱ写真.
北広島町長よりあいさつ.三好達治の草千里の詩のエピソードを交え,お話された.

阿蘇での取り組みをお話される山内康二氏.
少ない人数ながら明るく熱心に勉強している雲月小の児童たち.歌い終わった後,会場は大きな拍手にわいた.

佐久間智子氏による雲月山の植物の報告.自身が中心となっているキッズプログラムの紹介中.
興味がわいた内容はすぐメモをとる児童たち.その熱心さには多くの参加者が驚いていた.

川内信忠氏の発表.八幡在住ならではのお話がたくさんきけた.
雲月小の児童が学習したさまざま.楽しそう!!

ここでもプチはらっぱ談議!?
グループ1の座談会の様子.盗掘に対する具体的な対策案もでたようだ.

座談会の手順を説明する学芸員.
広島県による自然再生事業の紹介パネル.

こちらはグループ2.阿蘇,雲月,千町原と各地域での活動の例を交えながら,楽しく談議.
そしてグループ3はこども座談会.にぎやかにスタート.

しっかりとした意見が書かれている.頼もしい!!
各座談会の報告.こどもからでた「雲月だけでなく地域にある他の自然も守りたい」という意見はうれしい.


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