西中国山地自然史研究会 観察会
紅葉と冬芽の観察会

【案内文】
開催日時:11月1日(土) 13:30
集合場所:高原の自然館
準備:基本セット,双眼鏡
講師:斎藤隆登
定員数:30人
主催:西中国山地自然史研究会
協力:高原の自然館

【報告文】
午前中から引き続き参加された方も含め,8人で掛頭山へ行きました.現地へ行く前に,今日の資料「広島県産落葉樹木冬芽図譜」齋藤隆登氏作成を見ながら,101種の中から掛頭山で見られるであろう植物のチェックをしました.山頂までは上がらず臥竜山からの縦走路が合流する付近に車を止めて,しばらく車道を歩きました.まだ紅葉していない木も多く,つい葉っぱで特定してしまいがちになりながら,クリの枝を例に,去年今年の成長度,すでにできている冬芽の確認,樹皮の特徴などのお話を聞きました.ウリハダカエデの冬芽や樹皮,ヌルデの枝にめり込んだ冬芽と馬蹄形の葉痕,エゴノキの上下2段構えの冬芽は虫に食べられるなどハプニングが有ったときの予備で有ること,やはり2段構えのアサガラの芽,リョウブの樹皮や枝振りの話,同じカエデでもイタヤカエデやウリハダカエデの冬芽とオオイタヤメイゲツやハウチワカエデなどの冬芽は違っていてハチマキをして毛が生えている,カシワのかたまった複数の冬芽や樹皮,コシアブラの葉痕に見られる維管束痕は11コでタカノツメの7コと区別出来る事など,たくさんのものを観察し,車の往来が激しいので登山道へと進みました.林内には下生えとしてチュウゴクザサがあり,イヌシデの枝の毛,アズキナシのちょっとふっくらした芽で別名ハカリノメのとおり枝に白く点々が見られる事,その他ウワミズザクラ・ブナ・スノキ・サルナシ・ハリギリ・ハウチワカエデ・オオウラジロノキ・ヤマハンノキなど観察しました.登山道から再び車道を歩いて下山しましたが,ウリハダカエデの紅葉など美しい中,のんびりと楽しく観察会ができました.下山中道路にクマのフンが多数有ったのにはみんなびっくり.落とし物を踏まないよう気をつけて歩きました.[やなぎざきのぶこ]

【みなさんの印象に残った物】
「枝が一年で伸びた量を推測できたこと」「サクラの仲間も葉柄内芽があるのか,印象に残りました」「初めての参加ですが 又参加したい」「いろいろな木をしってよかったです.」「冬芽の見方を違いをあげて説明して下さった.」「大変お天気がよく紅葉もきれいで一日楽しく過ごしました」

【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「きれいな黄(紅)葉とクマのフンの多いのにびっくり」「人数も適当で質問も充分させていただきありがとうございました」「先生のせつめいが,とてもわかりやすかったです.」「先生によく説明していただき良かったです」


掛頭山で見られるものは?
講師の斉藤先生.

クリとはわかるんですが...
虫眼鏡でじっくり観察.

登山道に入った.
ここでも 冬芽や葉痕をじっくり観察.

ブナはまだ黄葉していない.とがった冬芽.
カシワの黄葉とどんぐり.

ウリハダカエデの紅葉と種.
リンドウが咲いていた.

道路に出たら空がきれいだった.
モミジの紅葉を楽しみながら下山.

足元注意,クマのフン有り.
ホオノキの葉っぱ.

のんびりと観察会終了.


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