【報告文】
観察会当日の朝,八幡の積雪量は22cmという,かんじき作りにはぴったり(?)のお天気のなか,11名の参加者のみなさんが集まりました.まずは坂井先生に教えていただくかんじき作りからです.あらかじめ先生が用意してくださったミヤマガマズミを曲げて作った輪をそれぞれ手にし,8mに切ったロープを巻いていきます.何度も先生の手元をみながら進めていくのですが,慣れるまで,といては巻き・・を繰りかえしました.雪の中で少しでも歩きやすくするため,かんじきには様々な工夫が凝らされていることも分かりました.坂井先生の「作る過程の全部に意味がある」という言葉がとても印象的でした.四苦八苦しながら自分の手で作り上げたかんじきは,少々いびつな巻き跡もありましたが,使うほどに愛着がわくだろうな,と感じました.また,自分で作り上げると言うことは,メンテナンスも自分でできるという利点もあることがわかりました.昔から受け継がれている文化を大切にしたいね,という声も参加者よりあがりました.続いて,暮町先生に教えていただく小鳥の巣箱作りは,3名の方が熱心に製作されました.木を切り出し,組み立てていく作業は,普段木工をされない参加者にとっては,少々むずかしそうではありましたが楽しんで取り組まれていました.今から巣箱をかけておくとヤマガラやシジュウカラが冬の間に利用し,春からは子育てにも使うだろうとのことでした.これも冬の楽しみのひとつになりそうです.観察会が終わる頃にもまだ雪は降っていました.これから冬本番になりますが,冬ならではの自然観察や楽しみ方を改めて感じた観察会となりました.[こうのやよい]
【みなさんの印象に残った物】
「わかん作り」「カンジキのロープワーク」「私でもかんじきが手作り出来た事」「かんじきの行程の一つ一つに意味があるということが一番印象物深かったです」
【参加したみなさんの感想(抜粋)】
「もの作りの楽しさを体験しました」「ロープワークが色々おもしろかった」「むずかしかった.」「雪の中を広島市内から来れたこと,楽しく出来たこと,クロモジのお茶がおいしかったです」「自分で何かをつくるのはとても楽しいし,それをみんなでわいわいするのはもっと楽しいと思いました」
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